青蓮亭日記

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2009年 02月 01日

Gunnar Nylund と中国・鈞窯のやきもの

スウェーデンのロールストランド(Rorstrand)窯やデンマークで
アートディレクターとして活躍したフランス出身のデザイナー、
グンナー・ニールンド(Gunnar Nylund/1904-1989)のボウル。
見込みに小さな窪みがあるため、高台にB品であることを示す傷が入っている。
コレクターズアイテムとしての価値は劣るらしいが、
変化に富んだ釉調と抹茶碗として使えるサイズがいいと思った。

(高さ:約8.6cm・口径:約12.7cm/売約済)

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以前、朝鮮古陶磁とベルント・フリーベリ(Berndt Friberg)について触れたが、
このニールンドの作品の釉調は、中国の鈞窯(きんよう)からの影響を強く感じさせる。

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上は、『中国名窯シリーズ 3 鈞窯瓷 鑑賞と鑑定』(二玄社 刊)に載っていた、
中国・宋代の「天藍釉 葵花形花盆」
(元の画像が印刷物からの転載なのでキタナいけれど……)。

この本によると、鈞窯のやきものに見られる不透明な青い釉薬は、
濃く発色したものを「天藍(てんらん)」、
色が淡くなるにつれて「天青(てんせい)」、「月白(げっぱく)」と呼び、
総称して「澱青釉(でんせいゆう)」というのだそうだ。
珪酸分の多いこの澱青釉に、
銅を使って赤紫〜茶〜褐色をさまざまに発色させるのが特徴だという。

現代の日本でも、この鈞窯独特の釉調を再現する試みが行われているようだ。

台湾の故宮博物館のサイトで、元代の「鈞窯 天藍紫斑如意枕」という作品の画像が見られる。

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中国古陶磁の影響を受けつつも、このマットな質感が北欧的。
シンプルなフォルムとあいまって、
現代の日本人の心性にすっとなじんでいく気がする。

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ピン・スポットが見える(個人的には全然気にならないけど)。

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by penelope33 | 2009-02-01 21:07 | クラフト・デザイン | Comments(0)


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