青蓮亭日記

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2009年 04月 06日

淡路焼白釉急須

「京焼?」と思ったら、淡路焼だという
(「淡路焼」についてはこちらを御覧ください)。
ただこの急須は柔な陶器である通常の淡路焼と異なり、半陶半磁、もしくは磁器質。

やや黄色味を帯び、しっとりとした印象のこの白釉は、
明治時代にできた「鬱白釉(うっぱくゆう)」と呼ばれるものだそうだ。

「鬱白釉」……ネット上でも、手元の資料でも見当たらない言葉。
「鬱」という漢字には、
(1)「気のふさぐさま」と (2)「物事の盛んなさま」という対照的な意味があるけれど、
やはりどこか憂いのようなものを感じさせる白ということで命名されたのだろうか?

ケレンなく均整のとれた形も秀逸。

(明治〜大正期/胴径:約8cm・幅:約13cm・高さ:約8cm/容量:約150cc/御売約)

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ぬるま湯で洗ってホコリを落としただけのウブな状態。

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古伊万里白磁とくらわんか手の煎茶碗と。
暖かみのある白は、1900年前後のオランダやフランスの軟磁陶にも似た雰囲気。

by penelope33 | 2009-04-06 19:05 | 古いもの・古びたもの | Comments(5)
Commented by やの at 2009-04-06 21:26 x
クリーミィーな白とバランスのとれた形ですね。
中国急須の水平壷(すいへいこ)みたいな。
小さいサイズなので片手で親指で蓋おさえて
お茶淹れられるのですかね?
いいな~ (^^)
Commented by penelope33 at 2009-04-06 21:36
そうなんです。中国茶壷(=急須)のこのページ
http://humi.cside.com/sako/basic/daihyoukei/daihyoukei.html
を見て、
シンプルな水平壷や巨輪珠(具輪玉)というのに似てるなぁと。
ちっちゃいので片手でいけますよ〜。
Commented by 西家庵 at 2009-04-07 08:55 x
薄学にて、間違っておりましたら大変お恥ずかしいのですが、
確か、漢籍で「鬱」は、「濃い」や「厚い」の意で使用例が
あったように記憶しております。
もしそうでしたら、濃厚な白釉と云うことになるのでしょうか…
確証はございませんが、参考になりましたら光栄でございます。
Commented by penelope33 at 2009-04-07 09:17
西家庵さん、いつもいろいろとお教えいただき、
ありがとうございます。

そうですね、広辞苑だけでなく漢和辞典も見てみないといけませんね。
「こもる。ふさがる。煙、蒸気、ある気分などが、いっぱいにこもる。また、そのさま」
とありますね。

柳 宗悦の「朝鮮古陶磁の白は哀しみの色」のように、
ちょっと文学的・感傷的なネーミングかと思ってしまいました。
Commented at 2009-04-08 17:23 x
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