2009年 05月 11日

枯れた朝鮮のお膳の天板

『達人と一緒に暮らしを遊ぶ術』という『芸術新潮』の増刊号(2000年12月刊)で、
「李朝のお膳を買いに日本民藝館の尾久彰三さんと一緒にソウルに行く」という特集があった。

そこで尾久さんは、「日本で3万円位で売られている膳は、ほとんどが古い物に似せたコピー。
日本で7万円前後で売られるのは、李朝時代が終わった1910年以降に作られたものが多い。
1910年以前の本当の李朝時代に作られたものは、
韓国でどんなに安くても5〜6万円、良いものは50〜60万円位。
景気のいいときは100万単位の額のものもあった」と語っている
(「それはちょっとオーバーですよ」という御指摘もいただきました)。

これを読んで初めて、自分が平和島の骨董市で買った3万円のお膳はコピー、
もう少し聞こえのいい言葉で言えば「リプロダクション」なのだと知った。

といってもさほどガッカリしたわけでもなく、
身の丈にあった金額でそれなりの雰囲気を愉しんできた。
このブログでもよく撮影台として登場している(昨日の向付が乗っているのもそう)。

あるとき、韓国の田舎に仕入れに行ったという業者さんがお膳の天板を売っているのを見て、
こんな状態のものだったら自分でも扱えるかもしれないと思った。

今回運良く、枯れた味わいのものといわゆる “トロトロ” のものを2点入手(御売約)。


Withered top board of small antique table, Joseon dynasty

Small table truly made in Joseon dynasty(before 1910)is too expensive for me.
I have a reproduction, and use it for writing,
shooting pictures of antique pottery, and for my guests.

This withered top of antique korean table has an air of a noble patriarch.
Recently I've got to know this kind of dry texture is called “silvery weathered”
in England, on the website by my senior antique dealer.


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我が家にある唯一の大きなテーブルは、
結婚したときに自分で買ったこんなふうに赤っぽい漆の “民芸調” 家具
本当はもう少し落ち着いた色のものがほしかったのだけど、
足が折り畳める丸い座卓で安っぽくないものというとこれしかなかった。

でもこの座卓、材はリッパだが赤くテラテラとした質感で、
古いものの撮影台としては全く使えない。
ZOOに「これ、塗装をみんな剥がしたらどうかな?」と言って呆れられた。

そこへいくと、この乾いた質感の枯れた天板は、白い器も黒っぽい器も映え、
お盆としてはもちろん撮影台としても理想的(材は欅)。

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李朝会寧鉄釉徳利とくらわんか手煎茶碗。

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若いデルフトのピッチャーと19世紀末のフランスのキャンドルホルダー。
白っぽい台だと飲み物の色や色ガラスなどが映えていい。

1.6kg弱とかなり重いので、骨董市には持っていかず、
お声がかからないうちはしばらくウチで働いてもらおうかと思っている(径:39.5〜41cm)。

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こちらの “トロトロ系” のほうの重さは約1kg。
表側だけビーズワックスを塗って磨いた。
少し反りがある(径:41.5〜42.5cm)

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by penelope33 | 2009-05-11 21:27 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)


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