青蓮亭日記

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2009年 06月 11日

古伊万里染付牡丹文輪花六寸皿

集めるというほどではないけれど、
染付の器が好きになり始めた頃、牡丹文の膾皿や鉢をいくつか買った。
この骨董市の画像に写っている膾皿
“のびたフォー(ベトナムの麺)” を入れたこの深鉢 などである。

その後、くらわんかなどの落ち着いた呉須(ごす=藍色の染料)の色が好きになり、
ひとつ(このおでんの入っている膾皿)を除き、みな売ってしまった。

その一方で、『骨董屋さんに聞く和食器の見かた』
(1998年/光文社 刊)
というムックに掲載されている、
俳優の木村 功さんが生前愛用していたという、勢いのある筆で描かれた
胸のすくような牡丹と桃の文様のお皿のことがずっと頭の中に残っていた。

そして最近、そのお皿によく似た絵柄のこの六寸皿をみつけた。

(江戸後期/直径:約18.2cm・高さ:約2.1cm/御売約)


Dish loved by an actor

I've been impressed with a blue-and-white dish with peony on a book.
The owner of the dish was one of the greatest actors in Showa period in Japan, Isao Kimura,
well known as the youngest samurai in ‘The Seven Samurai’(1952)directed by Akira Kurosawa.

This Imari ware dish made in late 18th century closely resembles the dish.

I'm sure that every food looks so fine on the freshly painted peonys in modest tone in blue.


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同じ絵柄の七寸皿は、NHKの番組『趣味悠々』の御一行様が揃いで買っていったとか
(テキストに掲載されている)。
できれば七寸皿をと思っていたので、
それを聞いたときはものすごく残念だったけれど、揃いで買う余裕もないので、
ポツンと残っていたこの六寸皿と出会った縁に感謝しよう……
(その後、別の業者さんから同じものを3客購入)。

著作権法にはちょっと目をつむってもらって、
木村 功さんの奥様である梢さんが大事になさっているお皿の画像を転載。

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木村家のお皿のほうが大胆ですっきりした構図だが、
このお皿は料理を盛りつけたほうが断然よく見えるはず。

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決して上手(じょうて=高級なこと)とはいえないけれど、
毎日食卓で活躍するのは、こんなふうに適度にラフな絵柄の器ではないかと思っている。

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        少しだけフリモノがある1枚は、とりあえず家で使っている。

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牡丹文に惹かれることが多いのは、きっと輪郭線の上にふうわりと広がる
「濃」(ダミ=塗りつぶす技法、ぬりつぶされたところ)の濃淡が好きなのかもしれないと、
今、気がついた(桃文や、この七寸皿の文様もしかり)。

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by penelope33 | 2009-06-11 21:58 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented at 2009-06-12 00:22 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2009-06-12 00:39
> 鍵コメ at 2009-06-12 00:22 様
メールをお送りしました。


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