2009年 06月 18日

東洋のスイスを夢見て ―「農村時計」の目覚し時計―

(株)農村時計製作所(埼玉県南葛飾郡南桜井村)は、
キリスト教社会思想家の賀川豊彦氏の
「農村から時計工業を」という構想に基づいて発足した会社。
彼は “東洋のスイス” の実現を夢見たのである。

賀川氏は戦後間もない1946年に「農村工業化構想」を立て、
その一環として「農村時計技術研究所」と「農村時計製作所」を設立。
目覚し時計の他には置き時計、バリカンなどを製造していたという。

(昭和20年代前半/幅:約11cm・高さ:約12cm/在庫アリ)


‘Switzerland in the East’

‘Nôson Tokei(Rural Clock)Manufucturing Co.,Ltd.’ was founded in 1946,
derected by Toyohiko Kagawa(1888-1960), a Japanese pacifist, Christian refomer,
and labour activist.

‘Nôson Tokei(Rural Clock)Laboratory’ as a polytecnic also founded.

Kagawa made an assertion that “We should establish clock industry in the rural”,
and aimed to realize ‘Switzerland in the East’.

The products of ‘Nôson Tokei’ was highly estimated, but the business got depressed
soon, and ended in four and a half years.

Rhythm Clock Co.Ltd. (now renamed Rhythm Watch Co.,Ltd)’ founded in November
1950, succeded the business.


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1950年には「時計性能コンクール」で通産大臣賞を受賞するなど、高い技術を誇ったが、
資金源の機関の解体や連合軍からの工場・設備の明け渡し命令により、
事業は暗礁に乗り上げ、創立4年半で終焉。
1950年11月3日に発足した新会社「リズム時計工業株式会社」に継承された。

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     ここにも「困った君」が……。

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武者小路実篤の「新しき村」にも通ずる「ユートピア」は短命に終わったが、
その成果である時計は今も時を刻み続けている
(現状では目覚しのゼンマイは生きていますが、ベルが鳴りません)。

2009年は、賀川豊彦が神戸のスラムに身を投じ
貧者を救済する活動を始めて100年の節目に当たるとのことで、
オフィシャルサイトが設けられている。
御興味のある方は御覧になってみてください
(この記事にもリンクが貼ってあってびっくり)。

by penelope33 | 2009-06-18 21:29 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented by au_petit_bonheur at 2009-06-18 23:20
文字盤、まわりのグリーン、いい感じですね〜。
困ったチャンな後ろのお顔もかわいいです。
旅先ではスーパー早起きですが、ウチではどうしても
二度寝してしまうので、必要なような、意味がないような。

↓誰かの集めたもの、興味あり。面白そうな展示ですね。
ぺねさんの見つけられた萩のお皿といいそばちょこといい、
きれいなもの。沢山みせていただきました!
Commented by penelope33 at 2009-06-18 23:44
昔の目覚し時計は「コッチッコッチッ」とかなり音がうるさいのですが、
なんだかみんなカワイイというかケナゲというか。^^
文字盤のデザインは先日のSmiths Alarmよりこちらのほうが好みです。

O氏のコレクション、一番楽しみにしているのは私かもしれません。
「アルミ製の団扇」からして、おかしいような物哀しいような、
時代の徒花のような、なんともいえない雰囲気をまとっていますよね。


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