青蓮亭日記

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2009年 08月 07日

鳥の子手向付

「鳥の子手(とりのこで)」とは、鳥の子紙の色のような卵白色をした中国白磁。
中国宋代の名窯・河北省定県にあった「定窯(ていよう)」でつくられたものの通称。

……と書いたところ、7/26 まで五島美術館で開かれていた「向付」展の図録では、
「鳥の子手」について、「釉調が鳥の卵に似て白く柔らかな趣であることから付いた中国産と
考えられる白磁をいう。現在のところ、産地も時代も不明である」とあった
……との御指摘をいただきました。
おそらくこちらが最新の研究に基づくものかと思います。

茶碗ではなく5客揃いの向付。
覆輪は真鍮。

中国陶磁専門の方にお見せしたところ、時代は明から清、窯は不明とのことだった。

御興味のある方は、
大阪市東洋陶磁美術館において行われた出光美術館理事・長谷部楽爾 氏の
『日本における宋磁の受容』という講演の記録(特に下から2つ目の段落)を御覧ください。

(口径:約15cm・高さ:約4cm/5客組/御売約)

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上の画像は、『陶器全集 第12巻 宋唐の白磁』
(昭和44年・平凡社 刊/小山富士夫 監修・小林太一郎 著)より。
「定窯」と「定窯風」の違い。

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箱はこんな状態ですが、御希望があればおつけいたします。

by penelope33 | 2009-08-07 20:31 | 古いもの・古びたもの | Comments(5)
Commented at 2009-08-08 00:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2009-08-08 00:43
コメントをいただき、ありがとうございます。

参考にした『やきもの事典』(光芸出版/昭和51年)では、
「鳥の子手」=「白高麗」となっておりまして、
現代では「白高麗」は明代のものとされているようですので、
これは違うだろうと記述を控えたのですが、
「鳥の子手」という言葉も、現在はそのようにとらえられているのですね。

御指摘いただき、ありがとうございました。
新しい資料をもう少しあたってみます。
Commented by penelope33 at 2009-08-08 01:28
鍵コメント at 2009-08-08 00:28 様

今度大江戸骨董市にお越しの際は、
ぜひ「『鳥の子手の ……』と、お声をかけてください。 ^^
Commented at 2011-01-21 17:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2011-01-21 18:02
> 鍵コメント at 2011-01-21 17:44様

御興味をお持ちいただけるだけでありがたいです。
どんどん聞いてください(笑)。

こちらの希望小売価格も8万円です。

私もまだまだ未熟者ですので、
「いいなぁ」という感覚を頼りにして買って、
それからその品のことを調べることが多いですよ……。
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