青蓮亭日記

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2009年 09月 15日

ちっちゃな「はそう」

朝鮮・新羅の土器に惹かれる私が、
その影響を受けた「須恵器(すえき)」に興味を持ったのは自然な流れといえる。

日本の土器は、縄文・弥生・古墳時代初期(土師器《はじき》)と変遷し、
その後5世紀に入り「渡来人」によって、
「須恵器」が機織りや金属の道具などとともに日本に伝わったという。

「『長頸壺(ちょうけいこ/須恵器の首の長い壺)』ってカッコイイ……」なんて思いつつも、
なにしろ小さいものしか買えない(置けない)骨董屋モドキである。

ところがこんな私でも買えるカワイイ須恵器があった。
首の部分が欠けた、小さな「はそう(漢字だと「瓦泉」という一文字)」というもの。

以下の画像は水に濡らした状態で撮っている。

(古墳時代《5世紀頃》/胴径:約8cm・高さ:約6cm/御売約)

ちっちゃな「はそう」_f0151592_18181547.jpg




「はそう」は実用品としてより祭事に使われた特殊な土器のようで、
須恵器の初期から作られていたという。
この穴に木製の注ぎ口をつけて使ったと考えられている。

ちっちゃな「はそう」_f0151592_18183266.jpg

時代が下るにつれて太く短い頸部の形が次第に細く長くなっていく。
詳しい説明は、こちらのサイトを御覧ください。

ちっちゃな「はそう」_f0151592_1819158.jpg

花活けの真似事をしてみた(ムズカシイ……)。
草花の名前に疎い私は、借家の庭に生えていたこの草の名前を知らなかったのだが、
「水引」と教えていただいた(Yさん、Tさん、ありがとうございました!)


ちっちゃな「はそう」_f0151592_18195688.jpg

毎度おなじみ、勝手にフレームインしてくるヤマコに、思わずピント送りをしてしまった……。

by penelope33 | 2009-09-15 18:39 | 古いもの・古びたもの | Comments(6)
Commented by sa55z at 2009-09-15 20:45
こういうのって家もしくは設置場所とのコラボで生きてきますね。
ということで残念ながら当家に設置場所なし(泣)
Commented by penelope33 at 2009-09-15 21:09
いえいえ、なんといってもちっちゃいですからね。
書類でいっぱいのオフィスのデスクの上にころがしておいて、
ふっと眼をやるだけでも、一瞬気持ちを遠く飛ばせますよ。
Commented at 2009-09-16 01:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2009-09-16 10:21
> 鍵コメ at 2009-09-16 01:25 様

今メールをお送りしましたよ〜。
Commented by びっき at 2009-09-16 20:38 x
もしかして、ヤマコさんはわかってる?
目立ちたがり屋さんだったりして(^^)

歴史の教科書でこんな壷みたいなのが出てきました(すいません、そんなレベルです)
Commented by penelope33 at 2009-09-16 22:59
床に新聞を広げると必ず読んでいる部分に乗ってジャマしたり(笑)。
猫は猫で「遊んでやってるつもり」だとも聞きました。

いやー、私は教科書では火焔状の縄文土器と
赤くて下が尖った弥生土器くらいしか記憶に残ってないですよ。 ^^;
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