青蓮亭日記

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2009年 10月 19日

大江戸骨董市(10/18)

昨日(10/18)は大江戸骨董市に出店。

前日の倦怠感をひきずりながら、いつものように持てるだけの荷物を持ち、
玄関前の階段の上からヤマコに見送られて家を出た。
お天気がよさそうなのが救い。

ディスプレイを終えて時計を見るとちょうど9時。
仕入れ目的の同業者がほぼ仕事を終え、一般のお客様はまだほとんどいない空白の時間。

写真でも撮るかと思ったのだけど、わずかながらも立ち寄る方が途切れず、
イギリスの小さな塩釉インク瓶に始まり、
チェコのマッチラベル、小さなトロトロの木地盆、イギリスの木のハンガー、
古い泉屋のクッキー缶などがポツポツと売れた。

値段を下げ、ディスプレイの小物を減らし、「ケースも売り物」から
「ケースが売り物」と強調したアルミの「検食ケース」は、
「(小さな区分け用の箱も含め)全部でこのお値段ですか?」と驚かれながら、
あっという間に2つ売れていった。

たまたま今回こういった品がお好きな方が通りかかったのか、
お客様が価格に敏感なのか、その両方だったのか……。

下の画像は、鉄製の茶托、小さな白磁のピッチャー、ダイヤ柄のレトロな飯碗など、
既にかなり品物が動いた後の状態。

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この他にも、先週の「西荻骨董好きまつり」
古い明治キャラメルの紙箱を買ってくださった男性のお客様が、
ずーっと売れ残っていたリリアン編みの木製の筒(……っていうのか?)と
ミニチュア裁縫セットを買ってくださったり、
安価な品の中から丁寧に自分の好みの品を探す方が多く、
高額商品が売れるのとは別の手応えを感じた。

大江戸骨董市では、どんなに人出が多くても、小さな “店” の小さな商品に
気を留めることなく通りすぎる「人波」に思えてしまうことが多々あり、
そういったことに少し疲弊していたのだけど、
昨日は心の中で小さく「ビンゴ!」と言いたくなるような場面がたくさんあった。

ひとつだけ残った青い琺瑯レンゲと、
メーカーのラベルが貼ってある緑色のレンゲを買われた若い女性のお客様に、
「あえてラベルのあるものを選んだんですね」と声をかけたところ、
「この2つは他のと形が違ったから」との答えが返ってきた。
確かにその2枚はまさに蓮弁といった印象のスッと薄手のフォルムをしており、
思わず「おみそれしました!」と言いたくなった。

外側はピカピカしていてちょっとチープな感じだけれど、
カイ・フランクがデザインした「カルティオ」みたいな形をしたアルミのコップを、
ササッとワイヤーかごの中から取り出して買われた方も女性だったが、
「よくぞ見つけてくださいました!」という気持ちに。

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下は、ひさびさに入荷したオランダのペトルス・レゴーのオーヴァル皿2枚が売れた後の画像。

最後にこの錫のトレイと一緒に残りの1客も売れたオーヴァル皿と対照的に、
確かおふたりしか手に取らなかったのが、
一見植木鉢のようなイギリスの白いプディングボウル

最近、愛知県の方から御注文を受けて
特大のTGグリーンの白いプディングボウルを御購入いただいたが、
こればかりは、イギリスの生活文化に興味をお持ちの方、白い器とお料理のお好きな方など、
ごく限られた方しか関心を持たれないようだ。
まあ気長に売るつもり。

同じくイギリスのファイバー製のトランクは、もう “運搬用” と割り切ることにした。

小さな木製の急須盆の中の小さな玉は、オランダの古いビー玉(17〜18世紀のものだとか)。
以前並べた古いガラス製のボタンより興味を持つ方が多かった。

この日は国際フォーラムのホールで「第50回 日本視能矯正学会」という学会が開かれていて、
「視能訓練士」さんたちに「検眼用レンズ」がウケていた
(実際に買われたのは眼鏡屋さんおひとりの他、一般の方たちだったが……)。

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骨董市に出店する以前のこと、大先輩の業者さんから、
「安い品物は将棋の『歩兵』」と言われたのをよく思い出す。
昨日はホントに細々とした「歩兵」たちがよく働いてくれて、
気がついたら売り上げの基本目標を越えていた。

不況で高額な品が売りにくい状況だけれど、
それだったら40人でも50人でも買ってもらうようにすればいいじゃないかと
(前向きな気持ちのときは)思う。
昨日はまさにそんな感じだった。

別に新しいものを売っているわけではない。
「古雑貨屋」であることを卑下することはない(←ひとりごと)。

最近、お世話になっている骨董の業者さんから、
「売れ残った在庫品だけが利益」という言葉をお聞きした。
そういう考えかたもあるのかと目から鱗が落ちた。

私が持っている骨董の在庫なんて微々たるもの。
売れるときまで、売る力がつくまで持っていても腐るものでもない
(売るタイミングを量るのは必要だろうが)。

お盆の上の銀色の急須と湯のみ茶碗は、明日御紹介予定。

御来場・お買い上げくださった皆様、まことにありがとうございました。
いつもこのブログを読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。

次は松濤の小さな骨董市でお会いしましょう。
売り上げのことはあまり考えず、普段持って行けない大きめの品や重い品、
好きな品、おもしろいと思う品をたくさん持っていくつもりです。

皆様の御来場をお待ちしております。

by penelope33 | 2009-10-19 20:59 | 大江戸骨董市 | Comments(2)
Commented by wayumi at 2009-10-20 08:43 x
おはようございます!
お久しぶりです。風邪をひいて楽しみにしていた「骨董大好き…」にも行かれず、おまけに流行インフルに罹り、「骨董市後記」のブログを読むのがつらい(笑)今度は松濤であるのですね、楽しみにしています。その前に今週日曜日の天神さんの市に俗っぽい所へ行ってきます(笑)
Commented by penelope33 at 2009-10-20 09:15
おはようございます!

「wayumiさん、どうしたのかなぁ」と思っていたんですよ。
大変でしたね……。でも、回復されて何よりです。

また京都に “呼ばれている” んですね(笑)。
いい季節ですものね。楽しんできてください。

松濤でお待ちしております♪


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