青蓮亭日記

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2009年 12月 14日

詩は何から生まれるのか〜 澄 敬一「ルアッサンブラージュ」展

先週の金曜日(11日)、神田の小出由紀子事務所で
「澄 敬一『ルアッサンブラージュ』展」を観た。

このブログの以下のページを未読で御興味のある方は、
まず、澄さんとパートナーの松澤紀美子さんの暮らしぶりや作品をまとめた
『1×1=2 二人の仕事』という本の書評と、
昨年の目黒のCLASKAにおける展示についての記事を御覧になってみてください。

「ルアッサンブラージュ」(=再・構成)という言葉は、やはり造語だとか。

とりあえず「Web上のカタログ」として、
まずは全作品の画像と、澄さん自身のテクストで解説、それと私のメモを。

下の画像は、アルミ製『鳩時計』と『サドルベッド』。
ともに新作(画像は許可をいただいて撮影しています)。

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ギャラリー(小出由紀子事務所)が入っているのは、
千代田区「鍛冶町」と古い地名が残る日本橋と神田の間の
「丸石ビルディング」という戦前に建てられた重厚な西洋建築。

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受付に年輩の強面の男性(失礼!)がおられ、
思わず「あの、ギャラリーは……」と口ごもってしまった。

「え?……ああ、小出さんのところね。そのエレベーターで3階へ」と案内していただく。
これからここに行かれる方は、
狭いエントランスでも焦らずに「こんにちは」と笑顔で御挨拶を。

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ドアも古風で趣きがある。
まるで探偵事務所みたい。

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ギャラリーは、小出さんのオフィスを区切った小さなスペース。

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ある機械を作動させる小出さん。

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「こんにちは」「いらっしゃいませ」「名刺はここに」などと書かれた
ラベルが貼ってある部分がゆっくりと回転し、来場者が名刺を入れるようになっている。
なんとなく神社の賽銭箱を思い出す機械、元は「ハエ取り機」だったとか。

以下、*印のメモは、私(青蓮亭)によるもの。

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《鳩時計 Cuckoo Clock 2009》

鳩時計に持ち運びの要素を加えてみた。

強度と軽量化のためにアルミニウムで箱を作り、
移動中の鳩の作業を止める水銀スイッチを装備している。

鳩時計といえば木製と考えがちだが、今回、工業製品のアタッシュケースや、
毒性があるために近年生産中止になった水銀スイッチを敢えて選んだのは、
自然と人工の境界線はどこにあるのか、考えてみたかったから。

*鳩は金属製ではなく、普通の白い鳩だった模様。
今回は飛び出した鳩を撮影できず残念。
30分に1回鳴く。


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《サドル枕  Saddle Pillow 2002》

自転車のサドルを枕にしてみた。
仕事着で、床に寝るときなどちょうどいい。
形の複雑さも、首の据え具合に合う。

北欧で家具の梱包などに用いられる布を被せてある。
元のスプリングは硬過ぎたので、やわらかいベッドのスプリングに替えてある。
キャスターはドイツ製のオイルヒーターのもの。

尻を乗せていた革製の古いサドルに頭をあずける。
フェティッシュでエロティックな夢。

*『〜二人の仕事』やCLASKAの展示に引き続き登場。

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《サドルベッド Saddle Bed 2009》

いつか、沢山の、不要になったサドルを集めてベッドを作ってみたい。
スプリングや座部の素材によって身体の沈みこみが異なり、表面が均一でないベッド。
眠れないかもしれないけれど、逆に何かを覚醒させるのではないか。
旅する夢、あるいは人間の移動本能。

*小さな木製のサドルに布を貼り付けているとのこと。
色や素材が異なる布から感じる “音楽” にクレーの絵を思い出す。
cuteな感覚、しかし全体の仕事ぶりはあくまでもcoolである。


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《救急ピアノ Piano in First Aid Box 2001》

ジョン・ケージの『トイピアノのための組曲』を聞いて、
おもちゃのピアノの構造に興味を持った。

フランス軍の救急箱に船舶用に使われていた引手を合わせ、
蓋を加工してトイピアノの中身を入れた。
持ち運びで鍵盤がずれないように、本物のピアノの部品で押さえてある。

救急箱にピアノが常備されたら……音楽療法?

*これも本やCLASKAの展示でおなじみ。
トイピアノとピアノは澄さんが好んで使う素材のひとつ。
なんとなくデイヴィッド・ボウイのインタヴューで聞いた
「臨床的即興性(Clinical Spontanious)」という言葉を思い出す。


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《ダイヤモンド算盤 Diamond Abacus 2009》

木製の駒をダイヤモンドに変えると、
貨幣がその昔は貴重な物だったことがリアルになる。
同時にお金の計算というより、もっと硬質な、純粋に数字の計算になる気がする。

*これ、駒はアクリル製なんだろうか?
ダイヤモンドカットだったらなーと夢想。


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《森を歩く Walk in the Forest 2009》

ボタンアコーディオンというものは19世紀に考案されたそうだ。
これは戦前の国産ボタンアコーディオンを再構成したもの。

パルプ開閉の動きが歩行を思わせ、木製グリルに施された装飾文様が、
アラベスクなのかロマネスクなのかはわからないが、
森や、教会の内部を連想させたことから靴を組み合わせてみた。

模様の上を歩くと、音楽がきこえてくる。

*比較的木製の作品が少ない今回の展覧会の中で、古い木の質感にほっとする。
個人的にはタイトルとともに一番「詩」を感じる作品だった。


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《電気羊 Electric Sheep 2009》

起床と就寝のための装置。

日本催眠研究会が製作した「Hypno box」なる小さな箱を入手した。
構造や素材から推定するに昭和30〜40年代のもの。
観音開きの扉を開けると渦巻き模様が回転して導眠するという装置だ。

これに合った器を作りたいと考えていて、羊が思い浮かんだ。

フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は大好きな本だ。
「電気羊」っていったいどんなものだろうって考えていた。

付け加えると、もう一冊好きな本にロバート・ヴェンチューリの『ラスベガス』がある。
機能性や合理性に偏った近代建築を批判し、荒涼とした砂漠にある田舎のダイナー、
例えばホットドッグの形をしていたり、アヒルの形をした店舗を
ヴァナキュラー(Vernacular=土着的な、風土に合った)な象徴建築として考察した本だ。

この「電気羊」も、ミニチュアのヴァナキュラー建築だ。

*左のスイッチを押すと渦巻が明るくなり回転して眠りを促し、
右のスイッチを押すと「メエェェェ〜」という声で起こされる。
CLASKAの「アイロン仏」の系譜の発展形という感じで、とてもユーモラス。
ダミアン・ハーストの「牛まっぷたつ」を思い出したが、こっちのほうがずっといい。


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《球い本 Glove Book 2009》

見たことのない本を作ってみたいと思っている。
そのひとつに、はじまりも終わりもない本がある。

例えば、僕が初めて円環構造を体験したのは、
アルメニア出身のミルチョ・マンチェフスキ監督の『ビフォア・ザ・レイン』という映画で、
1話2話3話1話2話3話と無限に循環する物語だ。
そんな構造を試作してみた。

*私が初めて円環構造を意識したのは「やぎさんゆうびん」(作詞:まどみちお)の歌だった。
アイディアの “着地のしかた” (具体化の方法論とテクニック)がすばらしい。


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《自動販売機 Vending Machine 2009》

このウェブスター辞書は20代のころに2冊、神田の古書店で購入し、
バイクに積んで運んできたもの。
今では見ることのできない豊富な図版に惹かれた。

辞書の中に自動販売機が組み込んであり、コインを入れると何かが買える仕掛けになっている。

情報や物が行き交うサイバースペース、
でも実はそこにも金銭の授受が発生しているウェブ空間をアナログ化してみた。

*たまたま一緒に作品を観ていた紳士が、
「この人は装丁なんかも含めた『本』というものがホントに好きなんだね。僕もそうなんだ。
出てくるものがまた豆本だったりしたら、たまんないな」と喜んでいた。
「明るい家族計画」のための器具の自販機が、こんな趣きのある外装を与えられるとは……。


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《チェス Chess 2009》

ベークライト製の駒をスライスして貼り合わせた。
争いができないようにデフォルト(default=棄権、不戦敗)されているゲーム。

*これもアイディアが鮮やかに具現化されていて見事。

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《十字架 Cross 2009》

水平を測る。心の平衡を保つ。

*こんなにちっちゃい水準器はどこから?
もしかしたら人間には、
信仰より地球の重力に対する物理的な均衡のほうが重要なのかもしれない。


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《懺悔箱 Confession Box 2009》

懺悔をするための小部屋というものがあることを知ったのは映画だった。
これは持ち運びのできる懺悔の箱。

木蓋を外し、格子の奥をのぞきこむと凹面鏡に映る自分が見える。
けれど格子の向こうの自分は他人のようだ。
自分でない自分に話すことで、気持ちを整理する。

*映写機の部品を使っているそうだ。
これはほしい人、いっぱいいるでしょう。マルチプル化希望。


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《本を洗うランプ Light Fauset 2002》

蛇口をひねると、水のかわりに光線が落ちる。
読書とは本のページを光に晒すこと。
書物には水は厳禁だが、光で洗うことはできるのではないかと考えた。

*旧作だが、単体になりタイトルを与えられ、よりイマジナティヴになったと思う。
心をふるわせる小さな光。


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《発電杖 Dynamo Wand 2009》

老人が杖をつく動きを電力に変換する試み。
ロシア製の旧式の発電機を使っているために発生電力が弱く、
内臓する電池を充電するには数ヶ月の使用を要するが、急ぐこともないだろう。

*今回の作品の中で一番ユーモラスなのはこれでしょう。
「イグノーベル賞」もの。


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《手当された椅子 Bandaged Chair 2003》

日本の町工場で作られた古い鉄の椅子を、
旧ドイツ軍の医療テープやフランスの洗濯紐などを使って手当てした。

*本やCLASKAの展示でおなじみ。
これもねー、所有欲を掻き立てるんだよなぁー。


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《そうじ猫 Cleaning Cat 2009》

玉にじゃれるように動く昭和中期のプラスチック製玩具の塗装を落とし、
玉をほうきに差し替えた。
遊びのエネルギーを有効活用する試みのひとつ。

15年程前から、多摩川の下流で漂着物を拾っていて、
紫外線に晒されて白亜化したプラスチックのテクスチャーに惹かれるようになった。
表面のテクスチャーを変えることで、質感だけでなく、
意味や構造も今日的に変化させることができるのではないかと思う。

*セルロイドじゃなくてプラスチックだったのか。
私も元のオモチャを見たのだけど、
動きはおもしろいと思ったもののこんな姿になるとは……。


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あー、ギャラリー全体のカットを取りそこなった〜
(→こんな感じでした)。

会期は18日(金)まで。

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【特別付録】「渋×渋 放談」

以下の会話は、この記事UP後に我が家(渋谷家)で交わされたものです。

澄さんのリクエストにより、
僭越ながら、まず相方=ZOOの簡単な紹介をさせていただきます。

ZOO=渋谷和行(1963年東京生まれ。映像作家。簡単な経歴はこちらに。

   不鮮明なYouTubeの画面でよくわからないと思いますが、いくつかリンクしてあります)

   好きな映画:『ストーカー』(1979年/監督:アンドレイ・タルコフスキー)
          チャールズ&レイ・イームズの映像作品

   好きな写真家:小林のりお

   好きな音楽:JAZZ(Mal Waldron 他)

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◎Z=相方、W=私(青蓮亭)……です。

Z:(作品の画像をながめて)この人の作品って、欲しくなるものばっかりだね。

W:澄さんの作品を観て何を一番感じるかっていうとさ、
  やっぱり「詩」、「詩情」なんだよね。
  それで「詩情」っていうのは何なのか自分なりに考えたんだよ。

Z:答えは出たの?

W:うーん……「観る人それぞれの記憶や想像力を呼び起こすもの」、
  それと「チャーミングで品があること」じゃないかと思うんだけど。

  CLASKAの展示のときは、
  「静かに息づきながらゆっくりと死に向かうものの最後の残照」なんて、
  ロマン主義っぽいことを書いたけど、とにかくいろいろなことを考えさせてくれる。

  今回は全体にユーモアやウィットを感じさせる作品が多いかな。

  映像の場合は「詩情」の有無っていうのは何で決まるの?

Z:それは難しい質問だねぇ……やっぱり、いかに作る側の思いがこもってるかってことかなぁ。

W:でも「思い」だけじゃダメなんじゃないの?
  学生の作品なんて「思い」ばっかりで空回りしてることが多いじゃん(←自省)。

Z:それは思いを実現するための引き出し・方法・技術の数や、その内容・発想のしかた・
  覚悟に差が出るんだろうよ。

  そんな当たり前のことは置いといて、
  俺はさぁ、この人の作品っていうのは知的障害の人がつくったような感じがするんだ。

W:えっ、それじゃ「アウトサイダー・アート」ってこと?
  だって、自分の作品について語らせたら、
  いろんなアートや文化の用語を駆使して何時間でもしゃべっちゃう人だよ。

Z:いや、知的障害って表現は聞こえが悪いかもしれないけど、
  なんか妖精がつくったっていう感じ。

W:妖精……?(松濤のSさんのいう「小人さん」のことか?)

Z:森の中にポツンと落ちてて、絶対ヒトの手によるものじゃないっていうような……。
  星砂とか、誰かが彫ったような岩とか、つくりものっぽいキノコとか、
  自然の中にあるんだけど、どう見ても誰かがつくった人工物に見えるものってあるじゃない。
 
W:廃れた人工物っていうより、
  誰にも知られずにひっそりたたずんでる自然の造型物みたいな感じね。
  
Z:俺は、いかにも「アートです」っていうのはそれだけでイヤになっちゃうんだよね。

W:まあ、澄さんも自分のつくったものを「アート」って呼びたくないみたいね。
  「美術」っていう言葉のほうが好きなんだって。

Z:「アートです」っていうイヤらしさがないんだよ。
  すごくいろいろなことを考えてつくってると思うんだけどね。
  そういうところが「品がある」ってことにつながるのかな。

  アーティストはまずアルチザン(=職人)であるべきなんだよ。

 (作品の画像をしげしげと観て)それにしても道具や装置が好きなんだね。
  でも、この猫はこのブラシじゃ、ゴミをかえって散らかすんじゃないか?(←マジに)

W:それ、動きが絶妙なんだよ(腹ばいになって、ゼンマイ仕掛けの猫の動きを再現)。

Z:え〜っ、そんな複雑な動きをするんだ〜。

W:そうだよ、めちゃくちゃカワイイんだよ。
  まあ、個人的にはこのホウキは靴磨き用のブラシみたいな形のほうがよかったかなぁ。

Z:この『サドルベッド』も不思議なオブジェだね。

W:廃材を使っていても、洗練されていてすがすがしいんだよね。
  cool & cute。“細部に宿る神” が「詩」になるのかな……。

Z:上の作品ごとの解説は誰が書いたの?

W:澄さん。

Z:へー、Wが澄さんの代理店みたいじゃん。

W:別にお金もらってないけどさ。

  私自身は個性が希薄だしクリエーターじゃないけど、
  自分でおもしろいと思った品物や人や事象の総体が「青蓮亭」っていうカラーになるんだよ。

《了》

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2010年春の『the winter market』展の様子はこちらに。

by penelope33 | 2009-12-14 22:53 | 観る・聴く・読む | Comments(10)
Commented by sa55z at 2009-12-15 07:03
蛇口と地球儀が最高だ!!!
でも置くところがない、またもや。
Commented by penelope33 at 2009-12-15 13:11
地球儀はオフィスのデスクに置けますよ。
みんなにさわられてボロボロになっちゃうかな……。
Commented by au_petit_bonheur at 2009-12-15 18:19
朝一度コメントを書いて消した私です。(笑)
やっぱり行きたい、けど、行けそうな日がないかも。
明日雪だったら行けるか、などとぐるぐると
考えております。
「詩はどこから生まれるのか}
前の記事もそうだったけど、ペネさんのタイトル
いつもいいですね〜。
私「懺悔箱」でお願いします。
毎日ぎゃーっと叫ぶ代わりに、こっそり
箱の中につぶやこう。
Commented by penelope33 at 2009-12-15 19:08
コメントはどうぞお気軽に♪
銀座線の三越前からすぐの場所。
古い建物が残るちょっと懐かしい感じのエリアです。

タイトルは考えついたんですけど、
永久に答えが出なかったりして(笑)。

この展覧会に行かれた方の他のブログでも
「懺悔箱がほしいです。
懺悔したいこと、しなきゃいけないこと沢山ありすぎ」
とありました(みんなそうなのかも)。
Commented by 驚いた! at 2009-12-16 22:09 x
やぎさんゆうびん ビフォアザレインだ、まさに。
Commented by penelope33 at 2009-12-16 22:55
作曲:團 伊玖磨、編曲:田中星児、なんですね〜。
Commented at 2009-12-16 23:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2009-12-16 23:29
似てる、似てる〜(笑)。
Commented by martiniflats at 2009-12-17 01:10 x
アートディレクターとしての山口さんを昔からご尊敬申し上げていて(お会いしたこともないんですけれど、もちろん)お仕事された『1×1=2 二人の仕事』を昔、何にも知らずジャケット買いしました。(笑)そして、澄さん、松澤紀美子のお仕事を拝見し…ぶったまげた思い出があります。いいなあ、実物拝見したい。本のランプなんて泣けてくる。それにギャラリーの佇まいも素敵です。日本、帰りたいな〜。
Commented by penelope33 at 2009-12-17 05:54
そうだったんですか。
いろんなことがつながっているものですねぇ。
機会がありましたら、そちらのお知り合いにもぜひ御紹介ください。
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