青蓮亭日記

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2010年 01月 18日

大江戸骨董市(1/17)

昨日(17日)はひさびさに大江戸骨董市に出店。
去年の10月第3日曜以来の出店なので、“出店前ブルー” などと言ってはいられない。
かといって “張り切って” というのともほど遠く、
在庫整理をしながら淡々と(ノロノロと?)準備をした。

「やぁ、こんなのも買ったっけね〜」と忘れかけていたものから、
つい最近仕入れたばかりのものまで、いろいろ。

安い品物しか動かない昨今、
在庫をながめながら思いついた小特集は「塗りわっぱ大会」と「印判まつり」。

寒さのせいなのか、愛用のコンデジ(OLYMPUS μ-10)が作動したかと思うと
画面が真っ暗なまま消えてしまい、「今日は写真ナシかな〜」とあきらめかけたが、
ピクチャーカードを1回出し入れしてみたら、やっと液晶画面に画像が現れた。

下の画像は、ミニミニ木地盆、代用品の紙の繭皿(黒)、大小の塗り輪っぱ、
日本のおしゃもじみたいなイギリスのアルミ製サーバー、
「文撰箱」(活版印刷の活字を入れる木箱)、雛道具の錫皿などが売れた後の様子。

緑色の本2冊は、イギリスの野の花(Wild Flower)の図鑑と、戦前の日本の鳥類図鑑
ともにカラーの細密イラストが美しい(2点とも御売約)。

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大江戸骨董市には2004年6月から出店している。
一番古い “店” の画像を探してみたところ、
2005年8月の「シミュレーション画像」がみつかったので、初公開。

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あの「市松文の水滴」やら小さな琺瑯急須、
自分で集めた「ガチャガチャのおもちゃ」、「竹のかごバッグ」から、
オランダの薬用小器」、「磁州窯の小碗」、「大きなイチイの木地盆」まで、
間口の狭い「B」エリアの半コマスペースに出店していた、当時の品揃えがわかる。

この頃、洋の「シェーカーボックス」に匹敵する日本の民藝品、
曲げわっぱ(塗りわっぱ)を大小重ねて置き、
小物の収納用に提案してみたことが何度かあったが
(といっても、そんなセールストークをしたわけではないけれど)、
さっぱり売れなかったので、自宅玄関で靴みがきセットを入れて使っていた。

その後も、漆がテラテラしすぎず割れのないものを見つけると、
茶碗や盃を入れるのにもよいので買うようにしていた。

今回、大きいのを3つ、小さいのを2つ並べてみると、
「これは何ですか?」と尋ねる方が多いのに驚いた。

「わっぱは今はこんな値段はしない(高すぎる)」という方もいたが、
東北の初出し業者だったらともかく、ひとつひとつ選んで買っているので、
2,800円と2,000円という値つけが高いとは思わない(結局多少のお値引きをして売ったし)。

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印判皿は、最近御紹介したもの以外に、この「四季の図」の小皿や
「芭蕉文」の中皿が入荷したので、まとめて置いてみた。
早い時間帯には全く反応がなくて、「はずしたかな〜」と後悔しかけたが、
午後になって「芭蕉文」「竹づくし」「幾何文」が少し動いた。

たぶん早い時間帯に来場するコアなマニアの方には、
印判皿なんて珍しくもないのだろうが、
手軽な普段づかいの器をと思われる女性には、
“セレクト” して並べた皿にピンと来るものがあったのだろう
(おひとりは、以前お盆をお買い上げいただいた方だった)。

オランダ・マーストリヒトのふたつの窯、
ペトルス・レゴーとソシエテ・セラミックの白い中皿を御覧になったお客様は、
「ペトルス・レゴー」という言葉で検索してこのブログにたどりついたとおっしゃっていた。

すみません、花模様のお皿は扱わないと申し上げましたが、
正確にいいますと、古格がある絵皿は高く、これまで売れるアテもなかったので、
なかなか仕入れられなかったのです。
ブルー&ホワイトか多色づかいか、またサイズの御希望や御予算などをお聞かせいただければ、
仕入れるようにいたしますので、よろしかったら御一報ください。

ほしい時計がすぐに売約済みになってしまうという若い男性や、
「紅玉のタルト」の件をお読みになり食べたくなったという御婦人など、
このブログを御覧いただいている方々に会い、
普段なかなかコメントは入らないけれど、
本当にさまざまな方々が読んでくださっているんだなぁと力づけられた。

そして、またも「『青蓮亭』は男性」と思われている方がいらして、
右上の「相方ZOO」というのを「夫ZOO」と書き直したりもしたのだが、また元に戻した。
男性と思われるのも、それはそれでおもしろいんじゃないか。
昔から第一印象を裏切る「意外性」を愉しむクチである。

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手前の唐草模様の布(昔の布団皮)には、ついにどなたも手を触れず……。
忙しくて来られない知人から電話があり、たぶん購入してもらうことになりそうだ(→御売約)。

大きな時計の文字盤を御覧になって
「ウチの時計に合うかな……」とおっしゃるご高齢の方がいらしたので、
「無駄になってはいけませんので、お確かめになってからのほうがよいのでは?」と言うと、
「私はガンの治療中で、また来られるかどうかわからないので」とのことだった。
なんだか胸がいっぱいになり、
「サイズが合わなかったら御返金いたしますので」と名刺をお渡しして一礼した。

年末年始でお金を使い、
『骨董ジャンボリー』や『世田谷のボロ市』など人気の骨董イベントの後、
しかも第3日曜は給料日前とあって、
昨日はいつも以上にお客様のお財布のヒモが堅い感じがした
(なんか、最近こんなことばかり書いているような……)。

前もって打診していた業者さんに蕎麦猪口を買っていただいて首がつながったものの、
集計してみたらおひとり当たりのお買い物金額が2,000円を切っていた。

でも、大きな時計の文字盤を買われたあの方のように、
「これを家に持って帰ったら……」といろいろ思い浮かべながら、
真剣に品選びをしてくださる方々を見て、
「癒し」という言葉はあまりそぐわないけれど、
「よい “気”」をたくさんいただいたと思っている。

寒い中、御来店・お買い上げくださった皆様、まことにありがとうございました。
そして、いつもこのブログを御覧くださっている皆様、改めて御礼申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

by penelope33 | 2010-01-18 22:26 | 大江戸骨董市 | Comments(4)
Commented by riri-666 at 2010-01-19 09:03
おつかれさまでした~♪
>昨日はいつも以上にお客様のお財布のヒモが堅い感じがした
同感です!
それでも、あれだけのバラエティに富んだ商品、数多い出店数の中、
選んでくださってお買い上げいただくってすごいことだな~と
思いました。
「文撰箱」っていうんですね。勉強になりました!
お客様に聞かれると、「日本のプリンタートレーです」
と説明してました(笑)

Commented by penelope33 at 2010-01-19 11:30
ririさん、おつかれさまでした〜。

「文撰箱」、印刷所にお勤めだったという
知り合いの業者さんの御主人に教えていただきました。

ホントにあんなにたくさんの店や品物がある中、
お買い上げいただくのってありがたいですよね。
Commented by ひーこ at 2010-01-19 14:44 x
初めてコメントさせていただきます。
文中に書いていただいた「芭蕉文」のお皿を頂いて帰った者です。
早速、日曜から今日まで色々な物を載せて楽しませて頂いております。
とっても使いやすくて、大変気に入っております♪

骨董市に足を運んだのは、初めてで、青蓮亭さんを頼りに伺いました。
私の「骨董デビューは、青蓮亭さん」とお会いした時に申しましたが、
今回も初めての地で、安心感を持って「芭蕉文」のお皿を選べて良かったなぁ・・・としみじみ思います。

文字盤のお客様のお話も、私が安心してお買い物させて頂けたのも青蓮亭さんのお人柄ゆえと思います。

骨董にもストーリーがあるし、それに纏わる人々にも色々なストーリーがあって素敵な世界ですね・・・

実は、布も手に取りたかったし、わっぱも気になっておりました。
徐々にお勉強&目を肥やしながら生活に取り入れたいなぁと思っています。

これからもブログ・出店楽しみにしています。
くれぐれもお体無理なさらないで下さいませ。

またコメントさせていただきます。
Commented by penelope33 at 2010-01-19 22:29
ひーこさん、寒い中、
わざわざお立ち寄りいただき、本当にありがとうございました。

御客様とのやりとり、ことさら美談にするつもりはないのですが、
骨董市ってホントにいろいろな方が通りすがり、立ち寄られるので、
その方の暮らしぶり、人生の片鱗を垣間みることが多いです。

同時に、出店業者も
いろいろなバックボーンや個性を持った人たちがひしめいていますので(笑)、
大江戸骨董市だけでなく、ぜひいろいろな骨董市に足を運んでみてください。

例え品物を買わなくても、
心を動かされた品を「いいですねー」と口に出してホメることで、
一見コワそうな業者さんとのコミュニケーションが始まると思うんです。

これからも古いモノとのよい出会いがありますように……。


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