青蓮亭日記

seirentei.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 01月 19日

『原色 野外鳥類図譜』/1938年/下村兼史 著/農学博士 内田清之助 校閲/三省堂 刊)

「下村兼史」といってピンとくる人が世の中にはどれほどいるのだろうか。

1989年に着工した長崎の諫早湾干拓工事が、
豊かな干潟の環境を破壊するものだとして、
朝日新聞の「天声人語」が取り上げたとき、
この下村兼史 監督(リンク先 A-11)の『或日の干潟』('40)という短編映画に言及し、
ごくいっときだけ広く知られるところとなったのだけど、
自然教育映画、ことに鳥類への愛情と情熱にあふれた
この短編映画の雄の名前を御存知の方は決して多くはないだろう。

この『原色 野外鳥類図譜』という小さな図鑑は、
163ページ中40ページ近いカラーの野鳥の細密イラストが美しい本であるが、
映画会社の『東宝』の系列の記録映画製作会社に籍を置いた経験のある私にとっては、
あの「下村兼史」の著作というだけで「おおっ」と胸の熱くなるような思いがするのである。

(縦:約18.7cm×横:約23.4cm/全163ページ/御売約)

f0151592_21272891.jpg




f0151592_21274014.jpg

f0151592_21275014.jpg

カラーフィルムの存在しなかった時代。
こういった細密なイラストは、下村氏自身が水彩絵の具などでスケッチしたものを元に、
プロの挿絵画家が描き起こしたのだろうか?
f0151592_2128497.jpg

f0151592_21281547.jpg

f0151592_21282791.jpg

f0151592_21284362.jpg

f0151592_21285996.jpg

f0151592_2129919.jpg

f0151592_21292080.jpg

f0151592_21292891.jpg

f0151592_21293813.jpg


by penelope33 | 2010-01-19 21:34 | 古いもの・古びたもの | Comments(4)
Commented by Take at 2010-01-20 06:51 x
古本は楽しいですね。特に古い学習図鑑や料理本の類が面白いです。ロンドンの古本屋で買い漁っているいるうちに莫大な冊数になってしまっています。写真と挿絵が半々の頃の図鑑が好きです。本は重いので送るのが大変なんです。古い英語の図鑑、製図、趣味の実用本のショップを東京で出したいなんて思っているのですよ。
Commented by penelope33 at 2010-01-20 10:02
古本、もっと扱いたいのですが、今はなかなか……。

Takeさん、古洋書屋さん、ぜひ実現してください!
楽しみだなぁ……。
Commented by ぷち at 2010-01-20 21:54 x
これいいですね〜、と思ったら既に売約済み。
古い本、和も洋も大好きです。
まあ、古いレース関連書で手一杯という感はありますが、
欲しい。
↑布、アップでもやはりきれいですね〜。大好き、ニコ綿!
Commented by penelope33 at 2010-01-20 23:06
「ぷち文庫」の全貌はわかりませんが、
昔の児童向けの世界文学全集みたいなの、ありましたよね。
あれなんか、書物への愛が深いんだなぁと、感心しましたよ。 ^^

ニコ綿、こういったものも、だんだんと出なくなってくるんでしょうね。
名前
URL
削除用パスワード


<< 唐草模様の “ニコニコ綿”      大江戸骨董市(1/17) >>