青蓮亭日記

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2010年 05月 12日

コンパクトな本立て その2

なんということのない昭和のブックスタンドだが、
赤黒く錆びた金具と白っぽく枯れた板のコントラストが面白いと思った。

木工品は、仕入れた後、基本的には洗ったり拭いたりするだけの「現状尊重主義」。

古色のあるお盆に蜜蝋ワックスや植物油を塗っていたこともあったけれど、
最近では、希望されるお客様にはワックスを少量さしあげて、
お好みで自分で塗っていただくことにしている。

この本立ての板は粉化したニスがわずかに残っている状態だったので、
ちょっと迷った末、サンドペーパーをかけた。

ちなみに昨日の本立てには全く手を入れていない。

実店舗がなく、大きな家具を扱っていないこともあり、古い木工品に対して、
よくいえばフレキシブル、悪くいえば場当たり的なメンテナンスをしている。

塗材や汚れを取り除く、あえて古色を残す。
ドライな質感を生かす、油分を加え艶を出す。
「どっちもアリなんじゃない?」と思っている今の自分がいる。

ふたつの本立てを並べると微妙に違和感がある。
古道具に対する姿勢と思想の差なのだと思う。

(幅:約45.5cm・奥行き:約22cm・高さ:約23.5cm/御売約)

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フレームが2本しかないので、本は少量だけにして、
後は小物を飾るくらいにしたほうがバランスがいいかもしれない。

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ブツ撮りのためにこの大麻布を敷いていると必ずヤマコが上に乗ってくる。

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なんか気持ちいい、らしい……。

by penelope33 | 2010-05-12 20:35 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented by sa55z at 2010-05-12 20:46
重量系の本には耐えられるのでしょうか・・・。
フレームを見ると大丈夫そう(安)
それといつも背景にある「聖骸布」が気になります。
Commented by penelope33 at 2010-05-12 21:06
フレームを金属部分の窪みにグッとはめ込むと倒れません。

このままだとややガタツキがあるので、
むしろ重い本を置いたほうが安定すると思います。

「聖骸布」(笑)!
大きな1枚布はなく、大抵こんな風に4枚縫い合わせてあるのですが、
それでよろしければ今度見つけたときに買っておきましょうか……?
お値段は状態にもよりますが、7,000〜8,000円もあれば。

もっと薄くてクタッとした木綿の蚊帳地なんかもありますけどね
(そちらはもっとお安いです)。
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