2010年 05月 22日

白と黒の絶景〜石皿とKing Crimson『Starless』

お譲りいただいた業者さんからは、
「肥前の石皿。朝鮮唐津と同じ釉薬でしょ?」とお聞きした。

別の業者さんにお見せしたところ、
「ろくろの向きが九州系(=朝鮮半島系)ではないし、
目跡を見ても東北のものじゃないの〜?」とのことだった。
……となると、成島焼あたり?

白釉と黒釉がハデに混じり合う朝鮮唐津や成島焼は、
外連味(けれんみ)が強く、あまり「使いたい」器ではなかったのだけど、
この大皿がはらむ暗黒の世界には文字通り息をのむような思いがした。

(幕末〜明治時代/直径:30.5〜31.3cm・高さ:約7cm/御売約)

f0151592_2329992.jpg




f0151592_23292568.jpg


f0151592_23301532.jpg


f0151592_23303166.jpg


f0151592_23304750.jpg

頭の中で憂いを帯びたメロトロンの音が鳴り始めてしまった。
キング・クリムゾンの『Starless』(1974)。


 Starless

 Sundown dazzling day
 Gold through my eyes
 But my eyes turned within
 Only see
 Starless and bible black

 Old friend charity
 Cruel twisted smile
 And the smile signals emptiness
 For me
 Starless and bible black

 Ice blue silver sky
 Fades into grey
 To a grey hope that oh yearns to be
 Starless and bible black


 「スターレス(暗黒の世界)」

 陽が沈む 眩き日
 黄金の煌めきが私の目を射る
 しかし心の内奥に目を転じれば
 見えるもの・・・
 それはただ 星ひとつない聖書の闇

 青く凍てつく白銀の空
 灰色へと色褪せていく
 幾年渇望した望みも灰色に転じ
 移ろいて・・・
 それはただ 星ひとつない聖書の闇

 旧友の慈愛
 冷淡で拗けた微笑み
 微笑みも私には空虚の証しに転じる
 私にとっては・・・
 それはただ 星ひとつない聖書の闇


f0151592_2332684.jpg

f0151592_2332191.jpg

f0151592_23323147.jpg

f0151592_23324497.jpg


f0151592_2334951.jpg


f0151592_23342544.jpg


f0151592_23344172.jpg

右は蕎麦猪口。

堂々たる大きさに、この絶景。
音楽が聴こえてくる、あるいは詩が浮かんでくるやきものなんて、滅多にない。

by penelope33 | 2010-05-22 23:40 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)


<< ゆうべの晩酌セット      くらわんか花図朝顔形蕎麦猪口 >>