青蓮亭日記

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2011年 02月 03日

瀬戸瑠璃釉輪花膾皿

江戸後期に瀬戸・美濃地方が肥前磁器を模して生産した染付陶器を
「陶胎染付(とうたいそめつけ)」と呼ぶが、
これはその「瑠璃釉版」
(「瑠璃釉」とは、呉須を混ぜた青い透明釉、またはその青い釉が全面にかかったやきもの)。

白磁と比べて人気のない瑠璃釉、
その上発色の悪い瀬戸陶器だが、このグレイッシュな青がなんとも捨て難い。

完品はとある方に抜かれてしまったとのことでまことに残念。
ただ、傷はあるものの珍品には変わりはない。

くらわんか皿を模したという陶胎染付の膾皿も持っているのだけど、
今日はちょっと見つからなかった(後日、この記事か、または別途に画像をUP予定)。

「陶胎染付」のうち、
特に美濃窯の灰色がかった胎土のものを「太白手(たいはくで)」と呼ぶが、
この膾皿は、高台を見ると黄色っぽい土なので、瀬戸産。

「陶胎染付」「瀬戸のくらわんか」「美濃の太白手」については、
こちらこちらのブログに、作例とわかりやすい解説がありますので、ぜひ御覧ください。

(文政期/直径:約16cm・高さ:約3.6cm/御売約)

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見込みの釉がまだらになっている。フリモノもちらほら。
8時の方向に1.5cm程の黒漆の直しあり。

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4時の方向に、磁貫にまぎれるように長いニュウ(表には通っていない)。
高台に6mm程のカケ。

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左上は同時代の伊万里向付(私物)。
う〜ん、器形はよくコピーしているなぁ……。

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こちらの画像の左上は、時代は下るが同じ瀬戸産の片口(これまた私物)。
片口はちょっと「薄瑠璃」っぽい(ああ、ややこしい……)。

リンク先によれば、
「瑠璃と薄瑠璃の区別は、釉薬そのものが瑠璃色であるものが瑠璃であり、
染付で薄く濃(だ)みをしたあと透明釉を掛けたものを薄瑠璃と見なすことが出来る。
断面を見れば、素地の上に藍色の釉薬があるのが瑠璃であり、
素地の上に藍色の呉須がありさらにその上に透明の釉薬があるのが薄瑠璃である」……とのこと。

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やっぱり両方とも瑠璃釉かな。

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ウチの「瑠璃ファミリー」。
左の猪口は商品として仕入れたものの、あまりに売れないので自宅で使っている。

by penelope33 | 2011-02-03 22:05 | 古いもの・古びたもの | Comments(3)
Commented at 2011-02-04 19:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by かぜ at 2011-02-05 10:55 x
瑠璃釉も集まるとなかなかいいものですね。
明日の大江戸は出店なされますか?足を運んでみようと思っているのですが。
Commented by penelope33 at 2011-02-05 11:50
かぜさん、こんにちは。

申し訳ありませんが、
明日の大江戸骨董市には出店いたしません。

20日に出店することも考えましたが、
たぶん年度末の事務仕事が切羽詰まってくると思いますので……。

しばらくはブログと『二子ノミの市』と定例の催事で頑張ります。


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