青蓮亭日記

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2011年 05月 20日

古い木杓子

アメリカ西部で購入したものをお譲りいただいた。
材はよくわからないが、こちらの表を見ると「ビーチ(ブナ)」あたりじゃないかと思う。

全体の半分以上を占める「匙」の表情が豊かで、すべすべした手触りも心地よい。

(アメリカ/1900年代初頭/長さ:約23.3cm・幅:約14cm/御売約)

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手に馴染み、料理をすくいやすいように考えられた持ち手から匙へのカーヴ、
持ち手の先端の角張った突起など、大雑把なようで実用的なデザイン。

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西部開拓期、大家族の優しいお母さんが使っていたものか、
荒くれ者たちが立ち寄る食堂のいかつい親父が使っていたものか
……などと、いろいろと想像するのも愉しい。

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西部開拓期といえば、最近、サム・ペキンパー監督の初期作品
昼下がりの決斗』(1962年)という映画をDVDで観た。

本国で著書を出している3人の “ペキンパー評論家” によるオーディオコメンタリー付きで、
監督の生い立ちから、卓越した映像表現、細やかな演出、
俳優のバックグラウンドまで詳細に解説されていて、とても興味深かった
(ウォーレン・オーツって、監督の分身みたいな役者だったんだなぁ……)。

ついでに『ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦』(1972年)まで観てしまった。

ペキンパーが生涯を通じて描いた古きアメリカ西部への挽歌と、
西部開拓期の小さな残滓であるこの素朴な木杓子を、
遠く離れた現代の日本で重ねてみる。

ZOOの『世にも奇妙な物語』のVHSテープのデジタル化が一段落したら、
またいろいろな映画を観たいものだ。

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体調がいまひとつでグズグズしておりましたが、
御紹介したい品物は結構ありますので、ボチボチUPしていこうと思います。

by penelope33 | 2011-05-20 15:15 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)


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