青蓮亭日記

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2011年 08月 10日

フランスの食品保存用のポット その2

こちらの品と同じようなフランスの食品保存用のポット。
勝手に “仏蘭西塩笥” と呼ぶことにする。

ZOOに「これはフランスで……」と説明したら、いわく「仏具かと思ったよ」。
まあ、時節柄、お線香立てにしてもいいんですけどね……。

お譲りくださったパリ在住の業者さんは、
「たぶん1900年頃の『クレイユ・エ・モントロー(Creil et Montereau)』のものではないかと
思います」とおっしゃっていた。

甘手だったり部分的に艶を失っていたりと、
西洋アンティークの基準で言えば瑕疵に当たる部分が、
かえって「唯一無二」の景色をつくっていておもしろいと思う。

(口径:約11cm・高さ:約7.8cm/御売約)

フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_21575234.jpg




このままでももちろん使えるし、
濃い漂白液につけてできるだけ染みを落とし、まっさらな状態にしてから、
御自分で味をつけていくのもよいかと。

フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_21582220.jpg

お茶を点ててみたが、なかなか使いやすく飲みやすかった。

フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_2211031.jpg

小鉢としても使える。
カフェオレボウルより趣きがある。

フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_2213894.jpg

このあたりは少し焦げたような肌。

フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_223416.jpg


フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_2233219.jpg

バックスタンプの「HL」とこの窯の関係を調べてみたが、わからなかった。
どなたか御存知の方がいらっしゃいましたら御教示ください。

フランスの食品保存用のポット その2_f0151592_2235839.jpg

青みを帯びたきれいな上釉。

by penelope33 | 2011-08-10 22:13 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)
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