青蓮亭日記

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2011年 10月 27日

フランスの “軟陶染付” のプレート 2種

白い錫釉のかかったフランス製の陶器の皿(19世紀末頃のもの)。
1枚はステンシル(摺絵印判)、もう一方は手描きで小さな草花が中央に描かれている。

“染付” とか “印判” というのは和骨董の用語だけれど、
なんとなくそんな言葉を使いたくなる、和物に通じる楚々とした雰囲気がある。

印判の皿(A)のほうに “Varages” とバックスタンプがある。
南フランスの “Moustiers / ムスティエ窯” 近くの “Varages / ヴァラジュ窯” 産のこと。

周囲に “雨降り文” のような三角の模様のある手書きの皿(B)のほうの窯はよくわからないが、
やはり南仏のファイアンス(faïence=陶器)なのではないかと思う。

“Moustiers / ムスティエ窯” については、
西荻窪の『Le Midi』店主・小林尚子さんの著書『プロヴァンスの幸せな旅時間』に詳しい記述がある。

「軟陶の厚みある陶器といえば、Moustiers / ムスティエ。プロヴァンス北部、ヴェルドン渓谷の
北西にある Moustier-Ste-Marie /ムスティエ・サント・マリーという村でつくられる。
17世紀からの歴史をもち、まだ磁器のなかった当時は王侯貴族がこぞってここの陶器を求めたという。

 ムスティエは底を指先3点で支え、皿の角を手ではじくと独特の金属音がする。
さらに裏返してバッテン × のマークがあれば純正のムスティエか、
ムスティエから独立した Varages / ヴァラジュのもの。」

(画像 上 A=直径:約21.7cm・高さ:約2.8cm/画像 下 B=直径:約22.2cm・高さ:約3cm/御売約)

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【A】のほうが少しピンクがかった色をしている。
指ではじくと、【B】のほうがより高い音がする。

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【A】
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目跡は3つ。

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裏の目立たない部分に多少の釉剥げがある。

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【B】
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虫食い状に釉剥げがある。
うっすらと地貫が見える。

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やはり目跡は3つ。

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少しいびつになっているのも “味”。

by penelope33 | 2011-10-27 22:38 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)
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