2011年 12月 20日

キュノワールのような瀬戸焼大鉢

近年人気の出てきたフランスの古陶に
『Cul Noir(キュノワール/キュ・ノワール)』と呼ばれるものがある。

『Cul』が『尻』、『Noir』が『黒』。
その名の示す通り、外側(底)に赤味を帯びた黒釉、内側に白釉がかけられたやきもので、
皿、鉢、水差し、スープ用ボウル、マグカップなど、さまざまな形の器が残されている。

18世紀以降、ノルマンディー地方の他フランス各地で同様のものが生産されたため、
フランスの古陶磁に詳しい方でも、品物だけを見て窯元を特定するのはかなり難しいらしい。
(以上のようなことは、こちらのサイトで勉強させていただきました)。

さて、今回御紹介するのは、“和製キュノワール” とでも呼びたい大鉢。
瀬戸産だそうだ。

瀬戸といえば掛け分けの器は見たことがあるけれど、
こんな風に外側が褐色で内側が平清水のような乳白色の鉢は初見。

(明治頃/直径:約28cm・高さ:約10.4cm・重さ:約1.5kg/御売約)

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ところどころに見られるシミはおそらく経年の保管時についたもので、
使用によるものではないように思う。

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反対側の縁。

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高台内に「ツカハス」との文字が。
これは「使わず」、つまり「使用禁止」を意味しており、
制作者がこの鉢をテストピースとして保管しておいたのではと推測しているのだけど、
いかがなもんでしょうか……?

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東西キュノワール対決(?)。
瀬戸産のほうがやや黄味が強いけれど、赤っぽい土が共通している。

キュノワールの白は青味がかっていたりピンクがかっていたりすることが多く、
真っ白の場合もどこか無機的な感じがして、
個人的には「なんかいまひとつなんだよな〜」と思っていた
(それでも、冬用のマグとして使っている。こうやって比べられるから、買っておいてよかった)。

「この大鉢のような器がもっとたくさん作られていたらなぁ……」と夢想させる、
大変魅力的な珍品。

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しばらくブログ更新が滞っておりましたが、
仕入れや “外商” などで忙しくしておりました。

明日はZOOの仕事の撮影を手伝うため、早朝から深夜まで留守にいたします
(前回の様子はこちら。今回はモデルさんナシ・ブツ撮りだけなので少しラクかも)。

by penelope33 | 2011-12-20 17:56 | 古いもの・古びたもの | Comments(7)
Commented at 2011-12-22 23:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2011-12-23 04:52
> 鍵コメント at 2011-12-22 23:11 様

おひさしぶりです!

ただいま仕事の都合で昼夜逆転しております。 ^^;
本日夜にでもお電話させていただきますね。
Commented at 2011-12-24 21:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-12-25 22:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2011-12-27 22:22
Y 様、早々に御入金いただき、まことにありがとうございました。
お品物は明日発送予定ですので、いましばらくお待ちくださいませ。
Commented at 2011-12-29 21:22 x
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Commented at 2011-12-30 07:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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