2012年 01月 28日
さる1月21日(土)・22日(日)、目黒のCLASKA 2F Gallery & Shop "DO" 本店にて、 『ドーの古道具市 その二』が無事に開催されました。 前日の搬入日は雪、2日間の開催期間もほとんど雨に振られましたが、 本当にたくさんのお客様にお越しいただきました。 御来場・お買い上げくださった皆様、まことにありがとうございました。 ときどきお客様に「今日はどうしてこちらまで?」とお尋ねすると、 お隣りのスペース "Gallery 2" で開かれていた 「『ギャルリ百草』さんの展示会(『百草東京展Ⅲ [KIMAWASHI] 糸・布・衣・展 Ⅶ 』)に来たら、 たまたまやっていたので……」という方が、数名いらっしゃいました。 その逆もあったとしたら、なおうれしいですね。 遅くなりましたが、14組の出店者の紹介と2日間の画像をUPいたします。 【どうむししょくの椅子】 不思議な屋号の由来は「動物」と「虫」と「植物」。 山梨・小淵沢の “森のアンティークショップ” です (〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町1522/金・土・日・祝日営業/8月は毎日営業/毎月20日休業)。 お手頃な古道具から上手(じょうて)の骨董品まで、豊富で多彩な品物を扱っておられます。 骨董イベントには、和骨董をメインに『つづらぼっこら』という屋号で出店されることも。 前回の出店が終わったときから「次はいつやるの?」と楽しみにされていたとか。 【駱駝】 和家具と和ガラスに強い西荻の老舗古道具店『駱駝』の “若頭” 山田さん(画像・下/中央)。 家具の修理を担当されています(ブログはこちら)。 良質な材を用いて丁寧に作られた和家具を、 確かなリペアとメンテナンスで一生ものの逸品に仕上げます。 『新井薬師アンティークフェア』の他、 『平和島古民具骨董まつり』『骨董ジャンボリー』などの催事に積極的に参加されています。 また、年2回の『西荻骨董好きまつり』では実行委員会スタッフとして奔走。 いつもお世話になってます! 左は『MAREBITO』の古村(ふるむら)さん。 ネットショップに加え、CLASKAの御近所に実店舗をOPENされたばかりの『Coupe』さん。 ネットショップではかわいらしいテイストの雑貨も扱われていますが、 店主の岩瀬さんの選ぶ古道具の多くは、御覧の通りかなりシブめ。 でも、ひとつひとつがなんとも “滋味” のある品々なのです。 昨年は骨董市初出店・実店舗OPENと怒濤の年だったようですが、 きっと “ハグチ” (=品物の好み)も少しづつ変化してきているのではないでしょうか……? (もし違っていたら、ごめんなさい……) 【brocante du monde】 世界を旅して集めた雑貨、アンティーク、ブロカントのお店(サイトはこちら)。 店主の永田さん(ブログはこちら)が掲げるショップのテーマは「ぬくもりのある暮らし」。 明るい陽射しが似合いそうなカラフルでチャーミングな品々は、 この古道具市全体のアクセントになっていましたね。 ブログのプロフィールに「前世はアラブ人」と書いていらして、思わず納得。 次回の蚤の市出店予定は、2月12日(日)6:00~15:00 調布布多天「骨董てんこもり」。 『brocante du monde』の永田さんと『Coupe』の岩瀬さん。 【石木人】 フットワークと粘り強さを武器に旧家から買い取ったウブ出しの荷を、 『富岡八幡宮骨董市』をホームグラウンドに商う『石木人』こと大迫(おおさこ)さん。 22日(日)は雨の早朝に富岡八幡で商いを済ませた後にCLASKAに駆けつけ、 夜の撤収時には私たち手持ち出店組を目黒駅まで送ってくださいました。 徳永さんともども、19日から現場であれこれ準備してくださいました。 お疲れ様でした! ちなみに、ブラインドのような養蚕用のネットの下の大きな壺は、 ウブ出しの品ではなくショップの展示品(内田鋼一さん作)。 このお客様は、露天の骨董市も熱心に見て回られている “上級者”。 「こんなにセレクトされていて、しかも安い!」と大喜びで、 各ブースを丹念に御覧になっていました。 【gallery takamine】 お店はJR千葉駅から徒歩6分程(ブログはこちら)。 枯れた風合いの木工品や家具、日本各地の古民藝・やきものが並ぶ、 玄人好みの落ち着いた雰囲気のブースです。 建築設計・内装デザイン・古民家移築などを手がけられていた 店主の小野さん(画像・下/右の男性)にお話をうかがうと、 今は古道具・骨董の仕事に専念されているとのこと。 買い取りも積極的になさっているそうですので、 古い物を処分されたいという方は、お気軽にお問い合わせを。 【UND】 今回お話しして知ったのですが、店主の大久保さん(画像・下/赤いキャップをかぶった方)は 長年欧米の古着を扱うお店を経営されていたそうです (「えっ!? 私、よくのぞいてましたよ、その店!」とビックリ)。 とにかくこの方は、プロダクトからグラフィックまで、ありとあらゆるデザインに精通されていて、 一見雑多に並んでいるこれらの品々も大久保さん独特の「目」で選ばれたものばかり。 なんだかチャールズ&レイ・イームズが集めていた世界の工芸品を思い出しました (“Okubo's Eye” には、もっとキッチュな感覚がありますが)。 左から『ATLAS』の飯村さん、『UND』大久保さん、『gallery takamine』小野さん。 【ATLAS】 ヨーロッパのアンティーク品を中心に、国内外の古道具を扱われている『ATLAS』さん。 “ブロカント(フランス古道具)” 流行りの昨今ですが、 ATLASさんの扱われている品々は、過度な装飾や甘さのない、シンプルで端正なものばかり。 こうして並んでいる姿を観ると、ピンと背筋を正したくなるような気持ちに。 2月5日~12日(6日《月》は休み)には、『祈りのグラフィズム』展と題した企画展を開催。 18世紀初頭のベルギー・アントワープで活版印刷されたミサのための書物に収められた、 2色刷りのグレゴリオ聖歌ネウマ譜などを展示・販売されるそうです。 白い帽子姿の方は『ギャルリ百草』主宰の陶芸作家の安藤雅信さん。 暇を見つけては、こちらの会場を回られていました。 【RHYMEMIX】 兵庫のアンティーク・ブロカントショップ(サイトはこちら)。 徳永さんがスタッフを務めている東京・八王子の業者市に参加されている御縁で、 今回の出店が決まったそうです。 店主の古谷(ふるたに)さんは、主に大正~昭和30年代までの古家具・古道具・古雑貨を中心に、 女性向けにセレクトされているそうです。 今どきの売れ筋の古道具がリーズナブルなプライスでずらりと並んでいましたよ。 このブログを御覧いただいている関西圏の方、 ぜひお店のほうにも足を運ばれてはいかがでしょうか? 【鈴木旧雑貨商店】 細々としたレトロな品々をきちんと並べて、 駄菓子屋さんのような楽しい雰囲気を醸し出している『鈴木旧雑貨商店』。 『やまとプロムナード古民具骨董市』や 『新井薬師アンティークフェア』などに出店されています。 初日は『やまと』出店と重なり、いらっしゃらなかった鈴木さん (代わりに店番をされていた方は「鉛筆コレクター」なのだそうです)。 この店はやっぱり「鈴木さんが座って完成」という気がしましたよ。 【MAREBITO】 店主の古村さん(画像・下/中央)は、グラフィック&WEBデザインを手がけつつ、 1960年築、エレベーターなし・ “徒歩5階” の茅場町のビルの一室で ギャラリースペースを運営されています(サイトはこちら)。 “3つ目のわらじ” の古道具のセレクトは、 「好きで買っちゃった!」という気分が伝わってくるボーイズ・グッズ。 『MAREBITO』では、2月2日~5日まで『椅子と照明と道具展』を開催。 徒歩5階を登頂された方には、白ワインがふるまわれるそうです。 『brocante du monde』永田さん(左)と『Co-fu』奥田さん (その奥は……『usé』の佐々木さん。おひさしぶりです!)。 【徳兵衛】 このイベントのオーガナイザー、『徳兵衛』こと徳永さん。 『新井薬師アンティークフェア』『富岡八幡宮骨董市』(第2・第4・第5日曜) 『大江戸骨董市』(第3日曜)や『骨董ジャンボリー』などに出店されています。 大学卒業後、有名生花店に勤務した後、作陶から骨董の道へ。 元々は仏教美術を手がけていたそうですが、今は古雑貨をメインに扱われています。 この『ドーの古道具市』も『二子ノミの市』も、 徳永さんの顔の広さと面倒見のよさで成り立っています。感謝! 左から二人目が徳永さん。 【Co-fu】 美大卒業後、草木染めのテキスタイル、服やバッグなどの作家活動を始めた店主の奥田さんは、 まだ20代半ば(『Co-fu』のサイトはこちら、奥田さんのブログはこちら)。 世田谷の『antique & interiors donum』での展示会(1月12日~16日)に引き続き、 静岡の『addition Neuf』にて、『trouvAille』さんのフランスの古道具と 奥田さんの布ものとのコラボ展『重ねていく 時 色・・・』を開催中です(1月29日まで)。 奥田さん(右)と『ATLAS』の飯村知香子さん。 ものづくりをされる方らしい、絵のように構成されたディスプレイ。 上の画像は初日の様子(奥に見えるのは、「顔を出さないでね」とおっしゃっていた某さん)。 【ロータス・ブルー(青蓮亭)】 前回は自宅の引っ越しの直後で、事前の仕入れもままならなかったので、 今回は「自分らしく、かつこの場所の客層に合った品揃え」を目標に準備をしました。 セレクトの基準は、「シンプルなデザインで、形・色・絵柄・質感・ ウィットやユーモアなど、何かしらが胸に響くもの」。 『ロータスブルー』という屋号でインテリア・コーディネーターをされている方が 古道具のお店をOPENされたとネット上で知り、 屋号を『青蓮亭』にしようかなと考える今日このごろです……。 2日目の永田さんと岩瀬さん。 混雑時はこの状態を上回る人・人・人……でした。 これでもっとお天気に恵まれていれば……。 いえいえ、考えても仕方がないですね。これも時の運というもの。 ********************************************* 徳永さんをはじめ、出店業者の皆様、お疲れさまでした。 “DO” のディレクターの大熊健郎さん他スタッフの皆様、いろいろとお世話になりました。 各出店者の皆様、何か御意見や御要望がありましたら、御遠慮なくお知らせくださいませ。 ********************************************* 2010年の『ドーの古道具市 その一』のレポートは、 初日11月27日(土)分はこちら、28日(日)分はこちら、2日間の「総集編」はこちらで御覧いただけます。 2014年2月に開催された『ドーの古道具市 その三』のレポートはこちらで御覧いただけます。
by penelope33
| 2012-01-28 01:34
| ドーの古道具市
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Comments(8)
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at 2012-01-28 10:49
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2012-01-28 16:15
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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penelope33 at 2012-01-28 16:17
> 鍵コメント at 2012-01-28 10:49 様
お疲れ様でした!こちらこそお世話になりました。 私自身、いろいろと刺激をいただいた3日間でした。 いつもと違ったところに出店すると、 自分の品に対するお客様のリアクションも違いますし、 他の方の品に対するお客様のリアクションを見るのもとてもおもしろいですよね。 もっと皆さんといろいろお話しすればよかったなぁと反省しております。 必要がありましたら、画像、自由にお使いくださいね。 またぜひ御一緒しましょう。 これからもこちらこそよろしくお願いいたします。
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penelope33 at 2012-01-28 16:29
> 鍵コメント at 2012-01-28 16:15 様
おつかれさまでした〜。胃腸の調子はいかがですか……? 2日間連続の出店、売れたら売れたで、 適当な在庫がなかったら2軍選手まで引っ張り出さないといけないし、 売れなかったら、気持ちを切り替えてディスプレイや品揃えを 手直ししなくちゃと思うし、結構タイヘンですよね……。 画像、どうぞどうぞ、お使いください。 目黒にはなかなか行けない埼玉住民ですが、また大江戸でお会いしましょう。 こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!
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at 2012-01-29 09:30
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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penelope33 at 2012-01-30 23:10
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doraneko
at 2012-03-08 20:40
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いつも楽しく拝見させていただいています。
ご本快をお祈りしています。
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penelope33 at 2012-03-09 20:43
> doranekoさん
温かいコメントをいただき、ありがとうございます。 今、御報告がてら、ひさびさにブログをUPしました。 またぼちぼちやっていきますね。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
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古道具屋「ロータス・ブルー(青蓮亭)」店主のつれづれ。家族は映像ディレクターの相方ZOO(2021年9月13日、横行結腸がん+肝転移により58歳で逝去)とキジトラ猫のヤマコ(♀/2022年9月23日、16歳で他界)。ブログ主は、膠原病類縁疾患の『シェーグレン症候群』のため療養中です。 by 青蓮亭 カレンダー
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