青蓮亭日記

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2013年 02月 09日

ゆうべの晩酌セット(生利節の煮付けとしいたけペーストの白和え)

風邪、だいぶよくなってきてはいるけれど、まだ鼻がグズグズして微熱だの頭痛だの。
でも、これは半分アレルギーのせいなのかも……。


copse』さんの「『野菜のポタージュ』の器展」の会期も、
いよいよ10日(日)までとなった。

7日にお店に行ったとき、当初よりだいぶ量は減ったものの、
使い勝手の良さそうな器がまだたくさんあった。

そこで、ウチにある4人の作家さんの器にスポットを当て、
ささやかなエールを贈らせていただくことにする。

まずは、古賀雄二郎さん。
失礼ながら、一般的にはおそらく4名の中で一番地味な存在かもしれないけれど、
今、我が家で古い器と並んで結構重要なポジションを占めているのがこの方の器。

パールブルーとでもいったらいいのか、発光したような水色が特徴的な藁灰釉の6寸皿は、
P82で「しいたけペーストのリゾット」を盛った飴釉(黒釉)皿
(この記事の最後の画像にも写っている)と同じサイズ・形。

一昨年、『暮らしのうつわ 花田』さんで散々迷った挙句1枚だけ買ったものだが、
ジミ〜な生利節の煮付がとても春めいて見える。

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盃は平佐胴紐白磁。

古賀さんの器の多くは、ビシッとした造形、堅牢な割に手取りが軽く、
骨董の器にもよく合うので、つい手が伸びる。

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「白磁は古いものがあるから……」と思いつつ、
「骨董の器にない形とサイズだから、絶対便利なはず」と今回2枚だけ購入したこの小鉢。
すごく使いやすいし、白磁の肌も思った以上にニュアンスがあってよかった。
(一昨日の晩、初めて湯豆腐を取り分けたとき、「おおっ!」と目をみはった)。

左右にチラッと写っているのは、黒丹波猪口と戦前〜大正頃のガラス小皿。

肴は、しいたけペーストで作った蒸し鶏とわかめの白和え。
本誌では菜の花ペーストだけど、
キノコ好き・海草好きの私は、応用してしいたけペーストでこの白和えを作る。

古賀さんの白磁の器、これよりひとまわり小さな小鉢と、
ざっくりした鎬の蕎麦猪口がまだ残っているかもしれない。
蓬色が渋い灰釉の皿なども、たぶんまだあるはず。

『copse』さんのブログの古賀さんの器の紹介記事はこちら

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上は増田 勉さんの粉引5.5寸皿。
黒い器は古い塗物の向付。

今回『copse』さんには、増田さんの黒い器が大量に入荷している。
私自身、土ものの器で「白か黒か」といえば、黒い器を使うことのほうが多いのだけど、
2枚だけ持っている増田さんのこの粉引中皿、改めて見るとしみじみと良い。

私が増田さんの粉引と黒釉の皿を
うつわ ももふく』さんのオンラインショップで購入したのは、
今の家に引っ越す直前、2年半位前のこと。

実際に器を手にしたとき、
言葉は悪いけれど、釉のかかりかたや造形に少々 “もったりした感じ” があって、
「これは……良い器なのかな……?」と、
しばらく宙ぶらりんな印象があった(註:今の作品にはもっと “勢い” が感じられる)。

でも、マットな黒釉の皿は、使っていくうちに自然の石のような艶が出てきて、
少し黄色味を帯びた粉引皿も、料理を穏やかに引き立ててくれることがわかった。

普段は寡黙で自己主張をしないのに、
いざというときに素晴らしい働きをしてくれる、頼りになる同僚みたいな存在だ。

今回は、粉引大鉢や瀬戸の石皿のような大深皿も入荷していて、とても良かった
(まだ残っているはず)。

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増田さんの黒釉6寸皿と瀬戸筒盃
(料理と皿のマッチングがいまひとつか……?)
古賀さんの6寸皿同様、少し深さがあって浅鉢的に使える皿。

『copse』さんのブログの増田さんの器の紹介記事はこちら

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増田さんの黒い器たち(『copse』小森さんの撮った画像を拝借)。

上の画像で一番大きな、高台のないベタ底の黒釉7寸カレー皿(本誌P65に掲載)は、
蒸し器に入れたり、パスタを茹でた熱湯をジャーッとかけたりと酷使しているが、とても丈夫。
そして料理が美味しそうに見える
(ウチのは2枚だけなので、売れ残ったら「来客用」とか言って買いそうでコワイ……)。

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これは本の表紙にもなった宮岡麻衣子さんの白磁輪花鉢(さすがに売り切れ)。
一緒に写っている瑠璃釉の小皿は古伊万里、
染付格子文向付は古伊万里か、もしかしたら平戸かもしれない。

実は、本の撮影以来、この白磁輪花鉢を自分で使ったのは初めて。
なんというか、我が家には繊細で高貴すぎる感じがするので……。
でも、こうやって改めて見ると、やはり料理が映える。

宮岡さんの器の良いところは、古伊万里や古染付にインスパイヤーされながら、
それらを汲々と写すのではなく、自由闊達に創作しているところ。
いにしえの陶工のような確かな造形力とのびやかな絵付が魅力。

宮岡さんの染付の小品はまだ残っているはず。

『copse』さんのブログの宮岡さんの器の紹介記事はこちら

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最後は余宮 隆さんの刷毛目5寸鉢(盃は李朝白磁)。

余宮さんの器は、私なんぞが特に何か書かなくてもよく売れる。

豪放な強い個性は、実は本来の “青蓮亭好み” とはちょっと方向性が違う。

けれども本誌(P90「れんこんと冬ねぎ)のコーディネートでは、
「れんこん」の “土” や “粒状性” からの連想と、
この荒々しい質感から冬の吹雪や荒涼とした景色が浮かんだので、
「『冬のスペシャリテ』には、絶対これ」と、「春」の宮岡さんの器同様、
かなり早い時点から決めていた。

「“文様・柄” ではなく、やきものそのものの “景色” がほしい。
でも『三島』までいってしまうと “和” のイメージが強くなってしまうんだよなぁ……」
と考えていくと、『刷毛目』や『粉引』といった選択肢になった。

刷毛目は古陶で言えば朝鮮系の技法だけれど、余宮さんの作品は、
織部・志野など、戦国武将が好んだ美濃系のやきものを思い起こさせるところがある。

人気のあるあの鎬のボウルたちも、どこか “かぶいている” 異形の形だからこそ、
熱狂的に人を惹き付けているのではないか。

小森さんのイチオシは、鎬が内側に入った飴釉の大鉢。
私は、内側に星雲みたいな景色が広がるシンプルな器形の飴釉大鉢が結構好きだ。

『copse』さんのブログの余宮さんの器の紹介記事はこちら

小森さん、「『非売品』」ばっかりじゃマズイなぁ……」と思って持ち込んだ、
ロータス・ブルー(青蓮亭)』の品物のことも書いてくださいました。
ありがとうございます……。

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一同に並べるとこんな感じ。


入荷数は少量ながら、中村友美さんの「洋白(=ニッケルシルバー)」スプーンも、
朝鮮のスッカラのような静かな存在感をたたえていて良かった。
(私が持っていった古い真鍮製のスッカラと比べて御覧ください)。


「『野菜のポタージュ』の器展」、
もし、気になっている方がいらしたら、ぜひ足を運んでみてください。

私も10日(日)の午後と13日(水)の午後(ワークショップ)には顔を出す予定です。


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by penelope33 | 2013-02-09 08:14 | 書籍『野菜のポタージュ』 | Comments(0)
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