青蓮亭日記

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2014年 01月 23日

かわいい格子文猪口

伊万里でないことは確かなのだけど、産地はよくわからない。
波佐見あたりだろうか?(→東北のもの《会津本郷焼など》との御指摘をいただきました)

ぐいのみにちょうどいいサイズ。

左から背の高い順に並べてみた。

(幕末頃/口径:約7cm・高さ:約5.2〜5.7cm《個体差アリ》/御売約)

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漂白するとなんとなく空々しく写ってしまいそうだったので、未漂白。

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あえて暗めにして肌合いがわかるようにしてみた。

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我が家で重宝している、格子文のくらわんか膾皿と。

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高台。

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ウチの格子文ファミリー。

手前右は、江戸後期〜幕末の(たぶん)瀬戸。文字通り蕎麦猪口として使っている。

右から3番目は、「売れないですよ」と言われながらも気に入って買い、
その通り売れないのでウチに置いてある向付。
伊万里ではなく、平戸か波佐見ではないかという気がしている。

もともと、亡くなられた一二三美術店の斎藤靖彦さんが持っていたものだと、生前御本人からうかがった。
お気に召す方がいらしたらお譲りしてもいいのだけど、
形見のようなものだから無理に売らなくてもいいかと思っている(→御売約)。

後ろふたつは、くらわんか飯碗。
とろろや納豆などと一緒に饂飩を食べるときに使っている。

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左が私物の染付猪口(染付の蕎麦猪口はこれだけ)。

作りは厚手、スタッキングできて場所を取らない。
できればセット売りしたいのだけど……。

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オマケ画像。
やはり一二三美術・斎藤さんから譲っていただいた急須(御売約)と、小さなお盆(御売約)。


斎藤さんは、私が通っていた大学・学部の先輩にあたり、古美術商になる前は、
大手レコードメーカー系のプロダクションでグラフィックデザイナーとして活躍されていた。
日本におけるディズニーのキャラクターグッズの公認イラストレーターでもあった。

富岡八幡宮の骨董市で出会い、お店にもうかがうようになり、珠玉の品をいくつかお譲りいただいた。

やがて、「お店におうかがいしたい」と電話しても、
「『Web骨董市 *』で買って」と言われるようになった
(*一二三美術店のブログ内で、決められた日時にUPされたWEB上の市)。

ダメな奴だと引導を渡されたのだと思った。

ひさびさに富岡八幡で見かけて声をかけたとき、痩せて別人のようになっていた。
御本人は「ダイエットしたんだよ〜」と話していた。

2年前の今頃、私が胃腸の具合が悪くなり、検査入院。
退院後に、お客様からのメールで斉藤さんの訃報を知り、愕然とした
(Sさん、その節はお知らせいただき、ありがとうございました。
 すぐに返信させていただいたのですが、なぜかエラーになってしまいました……)。

料理書でスタイリストの真似事をしたとき、
頭の中には斉藤さんのセンスあふれる暮らしぶりがあったが、とても及ばないと感じていた。

斎藤さんのことを考えると、その不在の大きさは無論のこと、
亡くなる前に遠ざけられたことを思い、二重に心が痛む。

改めて、御冥福をお祈りいたします。



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by penelope33 | 2014-01-23 22:00 | 古いもの・古びたもの | Comments(6)
Commented at 2014-01-23 23:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-01-24 00:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by フラ at 2014-01-24 00:43 x
こんにちは。いつも更新を楽しみにしております。
一二三美術店の斎藤さん、私は個人的に存じ上げていないのですが、ブログのとてもファンで自分のブログにもそのことを書いた事があり…
http://blog.livedoor.jp/beebook/archives/1484350.html
http://blog.livedoor.jp/beebook/archives/1176996.html
一度、斎藤さんがご自分で作られた鍛鉄の茶托を買わせてもらった時お電話でお話して、すごく大物(こんなボキャブラリーしかなくて恥ずかしいのですが)な方なのになんて気さくに話して下さるんだろうと感激しました。
すみません長々と書いてしまいましたが、やっぱりファンの青蓮亭さんのブログに一二三美術店のことが書いてあり、また青蓮亭さんと斎藤さんが交流があったことを読み、ご命日が今時分ではなかったかなぁとか、お電話での気さくな感じ、斎藤さんのブログが読めなくて本当に淋しいなぁと改めて思ったりして、こちらにコメントを寄せさせてもらった次第です。
とりとめのないコメントなので(笑)ご返信は不要です。
ブログいつも楽しみです。ご自愛され、これからもご活躍をすごく楽しみにしております。
Commented by penelope33 at 2014-01-24 03:08
> 鍵コメント at 2014-01-23 23:00 様

コメントをいただき、ありがとうございます。
ただいまメールをお送りしました。
Commented by penelope33 at 2014-01-24 03:12
> 鍵コメント at 2014-01-24 00:40 様

御教授いただき、ありがとうございます。

手持ちの切込焼の猪口と雰囲気が似ておりましたので、
あるいは東北のものかとも思っておりましたが、やはりそうでしたか。

一番右のものをひとつだけ見たら、瀬戸系と言われればそう思ってしまいますね。
Commented by penelope33 at 2014-01-24 03:20
> 鍵コメント at 2014-01-24 00:43 様

コメントをいただき、ありがとうございました。

あの茶托、買われていたのですね。
私も買おうかどうかかなり迷いました。

ご命日は2月10日とうかがっております。
気さくな方ではありましたが、それ以上に繊細な方という印象がありました
(それゆえの「気さくさ」だったように思います)。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


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