青蓮亭日記

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2014年 11月 18日

シンプルな乾隆ガラスの小皿

乾隆帝(けんりゅうてい)」とは、中国・清朝の第6代皇帝(在位1735年10月8日〜1796年2月9日)。
清王朝の最盛期を創出した人物である。

中国のガラスの歴史は紀元前11世紀の西周に始まるとされる。
明代に入り、西洋のガラス製造の技術が導入され、首都北京にガラス器の工場ができた。

清の康熙帝在位時の1680年に宮廷用の工場として瑠璃廠(るりしょう)が造られ、
乾隆帝の時代にガラス製造技術は最高潮に達した。

乾隆帝在位時に限らず、清代に製造されたガラスを広く「乾隆硝子(けんりゅうガラス)」と呼ぶそうだ。

この小皿は日本の明治頃のものに当たるらしい。

(中国/19世紀末〜20世紀初頭/直径:約11.3cm・高さ:2.5cm/御売約)

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_22152646.jpg




超絶技巧の鼻煙壺(びえんこ)などでなく、このシンプルな小皿でも十分その技術の高さがわかる。
いや、むしろシンプル極まりないからこそ「違い」がハッキリするのかな……?

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_22151620.jpg

中国古来のガラスは鋳造ガラスだったが、清代には吹きガラスの技法が加わったそうだ。
これは「型吹きガラス」だと思う。

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_22153963.jpg

とてつもなくシャープな造り。

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_22153771.jpg

底の部分はさほど薄くないけれど、こうして向こう側が透けて見える。

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_22153872.jpg

向こう側は、ミッドセンチュリーのJAJ(英国製)パイレックスの乳白ガラス皿。

比べてみると、縁の造りの薄さやヌラッとした質感が独特。

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_22151668.jpg

ほとんど傷はないけれど、粟粒大の異物が入っているものもある。
正面の黒く見えるところはその異物の影。

シンプルな乾隆ガラスの小皿_f0151592_2215372.jpg

これでギョーザを食べたら贅沢だろうか……?



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by penelope33 | 2014-11-18 22:49 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented at 2014-11-22 22:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2014-11-25 20:56
> 鍵コメント at 2014-11-22 22:54 様

先程メールをお送りしたのですが、戻ってきてしまいましたので、
こちらにもコメントさせていただきます。

早々に御入金いただき、まことにありがとうございました。
お品物は本日発送いたしました。26日午後到着予定です。
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