2016年 05月 12日

玉子手白南京香合

鶏卵を模した白磁の香合。

一瞬「無地の薩摩焼……?」とも思ったが、箱書きの「南京」が事実なら、中国のもののはず。

定窯風の民窯や磁州窯あたりかと検討をつけた。

(幅:約6.8cm・高さ:約4.8cm/御売約)

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「白南京」という言葉を調べてみると、こちらのサイトにたどりついた。

  「白建窯」とは、明代以後、中国福建省泉州府徳化県に起こった白磁で、「福窯」ともいいます。
  色が非常に白く玉のように美しく定窯に非常に似て開片(貫入)がないようです。
  質は非常に厚いが透かして見ると向こう側の指が見えます。
  わが国では白建窯のことを白南京・白高麗と呼びます。
  (中略)
  器は煎茶器・香炉・文房具で、また観音・達磨・布袋・獅子・関羽などの塑像が多いようです。

「徳化窯」というのもあって、こちらは明〜清代に磁器を焼いていたように理解していたのだけど、
「白建窯」と並んで存在したのか、「徳化窯」=「白建窯」なのか……?

一方、南宋時代(13世紀)の磁州窯白磁香合(発掘もの)の画像も見つかった。

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(西荻『仙遊洞』さんのサイトより)


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在庫で持っている宋代白磁碗とこの香合を比べてみると、似通った雰囲気もあるのだが、
そこまでは古くないように思う。

伝世品の玉子形(のように凝った形)の香合となると、
明代以降に日本人の注文で作られたものではないかという気がする(引き続き調べてみます)。

→その後、「明治以降の日本のもの。京焼ではないか」との御意見をいただきました。

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手に取るとこんなサイズ(下女のように荒れた手で失礼……)。

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非常に微細な貫入が見られる。


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蓋の外側。


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内側。


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本体の内側。


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外側。


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『点店 2』の搬出日に『書肆 逆光』の上階の『プラグマタ』で購入した、
山茶碗のような雰囲気の陶器の玉と(たぶん熊谷幸治さんの作品だと思います。違っていたらスミマセン)。



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by penelope33 | 2016-05-12 21:16 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)


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