青蓮亭日記

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2007年 10月 07日

フランスの塩釉ボトル

1850年代の始め〜1920年頃にドイツやオランダなどでつくられた
このような塩釉(えんゆう・しおぐすり)のボトルは "Stone Gins" と総称されている。

小さな取っ手(“耳”)があるものは水やアルコール度の低い飲料、
ないものはアルコール度の高い酒類を入れていたらしい。
1920年頃にはガラス瓶にとって替わられたという。

(高さ:約25.5cm・底径:約8cm/売約済)

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塩釉(salt glaze)とは焼成時に塩を振って表面に施釉する方法で、
1780年にイギリスで行われた記録があるそうだ。
ヨーロッパ全域に広まった技法だが、
日本には民藝運動を通じて本格的に導入されたというから
比較的歴史は浅い(土管や日用品によく用いられた)。

以前この手のボトルでドイツのミネラルウォーター会社のものを扱ったことがある。
そのときは東南アジア沖からの “海揚がり” の品で表面がツルツルだった。
それで “salt glazed” というのは海水の作用で光沢の出た
海揚がりのものだと勘違いしたのだが、実際、施釉時に塩水を用いる方法もあるようだ。

素朴で地味な陶器だけれど、
はがれかけたラベルや欠けながらも残っているコルク栓など、
ディテールに惹かれて思わず手がのびた。
ラベルに記載された “MARIE BRIZARD & ROGER. BORDEAUX” は、
現存するフランスのワイン・メーカー。

by penelope33 | 2007-10-07 13:07 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented at 2009-02-24 18:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2009-02-24 19:04
> 鍵コメ 2009-02-24 18:01 様

コメントをいただき、ありがとうございます。
私は経験も知識もないまま古道具屋モドキになってしまいましたが、
骨董店を構え、それを続けていくことは本当に大変でしょうね……。

また鍵コメ様のブログも御訪問させていただきますね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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