青蓮亭日記

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2007年 10月 07日

李朝堅手茶碗

骨董の初心者の心得として、
「何かテーマを決めて買うべし」といったことをよく聞く。
蕎麦猪口100個とか蛸唐草一筋20年といった先にひらける地平というのもあるのだろうが、
私にはそういった “コレクター魂” が欠けているし、
ひとつの道を極める時間もなかった。

実際のところモノとの出会いはいつだって突然で、
ときにはそれまでの自分では思いもよらない世界に引きずり込まれてしまうことさえある。

染付印判の手塩皿と黒漆の角盆。
骨董というのもおこがましいようなささやかでありふれた品を買って以来、
中国や朝鮮の木工品や染付の器なぞをポツリポツリと買っていたのだが、
ある日、平和島の骨董市でこの茶碗と出会ってしまった。

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やや大きめの飯椀といったサイズ。
轆轤目の残る、緩いようでシャープな器形。
なんとなく溶けかけのチョコミント&バニラ・アイスを連想させる、
淡く緑がかった上釉と赤茶色の素地。
枯葉みたいな火間(=釉薬がかかっていない部分)。
ピシッと気持ちのいい金直し。

骨董なんて上を見ればきりのない “魔道” だし、
誰もが頷く名品を除けば、ある人にとってはたまらなく魅力のあるものが、
他の人から見れば全くそそられないものだったりする。
この茶椀も、とてもほめてもらったこともあれば、
「ふん、こんなもの」という顔をされたこともあるけれど、
今のところまだ私は気に入っている。

(李朝初期/口径:約13cm・高さ:約5.5cm )

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お茶を点てるとこんな感じに。

by penelope33 | 2007-10-07 13:13 | ウチのもの | Comments(2)
Commented at 2008-06-06 11:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2008-06-06 13:03
こちらはあいにく非売品ですが、
商品の場合、お気に召さない場合は返品も承りますので、
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


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