青蓮亭日記

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2007年 10月 29日

紀元2600年製のアルミ水筒

旧日本軍のアルミ製・サビサビ水筒。

ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)の絵のように
変化に富んだ質感にまず心惹かれ、
なだらかな曲線を持つ形をながめながら李朝の扁壷を思い浮かべた。

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それもそのはず、扁壷というのは、
もともとは牧童などが紐をくくりつけて持ち歩いた水筒だったと聞く。
口の小さな平たく丸い壷は、元来実用から生まれた形だった。

ところでこの水筒、底に小さく「二六OO」と刻印されていた。

「二六OO」とは、神武天皇が即位したとされる年を元年とした日本の記年法、
「皇紀」における2600年=紀元2600年を意味している(西暦+660年)。
この国が、日中戦争から太平洋戦争への道を突き進んでいた
昭和15年(1940年)にあたる。
昭和3年生まれの母から「♪ きげーんはにせーんろっぴゃくねん!」と、
当時大流行したを聞かされたことがある。

私が以前勤めていた記録映画製作会社は、
戦時中、国策会社としてプロパガンダ映画を多数製作した歴史があり、
この紀元2600年の国を挙げての一大イベントを記録した
『天業奉頌』('40年)という映画が今でも残されている。

台にしているのは件の中国の丸椅子

(売約済)

by penelope33 | 2007-10-29 02:28 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)


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