2007年 11月 07日

古伊万里染付格子文向付

元は懐石料理の席で使われた向付も、
このサイズ、この形であれば、格好の盃となる。

三本の線をひとつの帯にして、これを斜めに幾重にも打ち違える。
なにげない幾何文だが、迷いのないのびやかな線に手練の技を感じる。

f0151592_12462255.jpg




そして、なぜか「かわいい」。
男性のお客様の口からも何度も聞いた。

赤絵だとか花唐草だとかの “フェミニン・ファンシー系” ではないものを、
なぜかわいいと思うことがあるのだろうと、ときどき考える。

まず小さなサイズ。底に向かって軽くすぼんだ形。
そして、すっとのびた細い線、それが帯になって交わる角度。
そんな要素が重なると、
人の脳のどこかにあるスイッチがカチッとONになり、「かわいい」と感じる。

しかし、人が小さな子どもをかわいいと思うのは、
種の保存のためにそのようにDNAに刻まれているのかもしれないが、
こういった「ちさきもの」をかわいいと思う心はどこからやってくるのだろう……?

(江戸中期/高さ:約6cm/御売約)

by penelope33 | 2007-11-07 12:54 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)


<< 平佐焼白磁水注      忠猫ヤマコ >>