青蓮亭日記

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2007年 12月 05日

Westcloxの目覚し時計 ‘Big Ben’(Style 5)

先日の日記に続いて、
‘Big Ben’ の ‘Style5’(1939-49)を御紹介(Westclox U.S.A.製)。
アメリカの工業デザイナー、
ヘンリー・ドレイファス(Henry Dreyfuss/1904-72)によるデザイン。

20世紀を代表するマスターピースのひとつだが、
塗装が剥がれ、廃れた魅力が加わっている。

(御売約)

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ヘンリー・ドレイファスは、1904年、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。
家業は舞台美術の制作会社だった。

'24年から、著名な舞台美術・工業デザイナーの
Norman Bel Geddes(1893-1958)のもとで学ぶ。

たちまち頭角を現した彼は、’24年から'28年の間に250もの舞台美術を手がけ、
'29年に舞台美術と工業デザインをともに手がける彼自身の事務所を開く。

同年、Bell研究所主催の「未来の電話」デザイン・コンペで優勝したのを契機に、
受信器と送信器がコンパクトに収まった“テーブルトップ電話器”を、
研究所スタッフとともに次々と開発。

その他、万年筆、写真機、電気掃除機、電気冷蔵庫から、
トラクター、蒸気機関車、都市計画まで、さまざまな分野で活躍。

現代の日本で馴染みのあるプロダクトとしては、Polaroid SX-70が上げられる。

このページの下の企業名をクリックすると、
それぞれの企業とのコラボレーションの詳細と代表作の画像が見られる。

“口紅から機関車まで”のキャッチフレーズで有名な
レイモンド・ローウィ(Raymond Lowey/1893-1986)などが
「始めにスタイルありき」といったタイプであるのに対し、
人間工学的な研究に基づいたドレイファスのデザインは、
革新的であるとともに使いやすく、同時代のアメリカ一般大衆の絶大な支持を得た。

優れた工業デザインが商品の大量消費を生み出すという点において、
現代社会に与えた影響は計り知れない。

彼の名を冠したHenry Dreyfuss Associates社は、
数多くの大手企業をクライアントに持つデザイン・コンサルティング会社として
現在も揺るぎない地位を保ち続けている。

トップページの左下の“HISTORICAL LINKS”という項目をクリックすると、
ドレイファスに関する情報が読める。

ドレイファスには、自叙伝『Designing for People』他、
人間工学に関する著書などもあり、現在でも購入できる。

『Symbol Sourcebook』が、『シンボルの原典』というタイトルで邦訳されているようだ。


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by penelope33 | 2007-12-05 23:40 | クラフト・デザイン | Comments(0)
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