青蓮亭日記

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2008年 01月 14日

イギリスの銅製水差し

イギリスの銅製の水差し(ジャグ)。

なんといってもフォルムが美しい。
そして、本来の赤銅色が渋い鈍色に変わっているのも大変好ましい。

赤い色の残る底面に、
「MADE IN ENGLAND/ J.S & S/ SOLID COPPER」と「4」という刻印がある。
「J.S & S」とは、イギリス北部ヴォルヴァーハンプトン(Wolverhampton/
最近ではロックコンサートやサッカーのプレミアリーグでお馴染み)の
「Joseph Sanky & Son」という銅や真鍮などの金工品のメーカー。
この品は '20〜’30年代のものだろうか。

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イギリスの銅製水差し_f0151592_2319371.jpg


アート好き・古物好きの人々の間で、
イタリアの画家ジョルジオ・モランディ(Giorgio Morandi/1890-1964)の
住まいとアトリエを写した『Aterier MORANDI』という写真集が
静かな人気を呼んでいる。

この修道僧のような画家が繰り返し描いた机上の品々は
どれもこれも非常に魅力的なのだが、
その中に背の高いブリキや真鍮のジャグがある。
これらのジャグと全く同じというわけではないけれど、
この銅製のジャグの簡素でいながら気品のある背高のフォルムは、
モランディのアトリエにひっそりと隠れていそうな雰囲気を持っている。

モランディに御興味のある方はこのページなども御覧ください。

(幅:約18.5cm・高さ:28.5cm・底径:約15.5cm/御売約)

 
イギリスの銅製水差し_f0151592_23191497.jpg


by penelope33 | 2008-01-14 23:28 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)
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