青蓮亭日記

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2008年 01月 31日

染付モダン猪口

100回目の今日は、「ロータス・ブルー」という名前の由来を。

古物商の免許を取る際には、提出書類に「屋号」を書かなくてはいけない。
実店舗もないのに気恥ずかしい気もしたけれど、
「『古美術◯◯』」『アンティーク△△』というのもなんか違うしな……」
ということで、あれこれ考えてみた。

骨董で最初に好きになったのが、中国や日本の染付のやきものだったので
(その後関心は白磁や土ものに広がっていったのだけど)、
「青」と「白」というのがキーワードとしてまず浮かんだ。

それと蓮の花が好きなこと、
洋の東西を問わずいろいろな品を扱いたいということから、
東洋的なイメージの「蓮」を西洋の言葉で、と。

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英語だと似たような店名がたくさんあるので
(実際、近所に『BLUE LOTUS』というあんまりイケてない服の店がある……)、
最終的には、フランスのコミックのタンタン・シリーズの一作から取った。
ちなみに、その本で「青い蓮」というのは 中国の阿片窟の名前。

本当はフランス語だと「BLEU」は「ブル」と発音するらしいのだが
(ザ・スタイル・カウンシルのデビュー・アルバム『カフェ・ブリュ』を思い出す……)、
リュック・ベッソンの『グラン・ブルー』という前例もあるから、
わかりやすく言いやすいようにと「ロータス・ブルー」に。

「青い蓮の花」というのは現実にはないようなので、
まあ理想の象徴のような意味合いも込めている。
……と思ったらあるんですねー、これが(→コメント欄を御参照ください)。

でも、私はフランス語ができないので、今は「青蓮亭」のほうがしっくりくる感じ
(耳で聴いたときにわかりにくいのが難)。

今の自分が好きな染付の品は、ふたつの方向性に分かれる。
ひとつは幾何文を中心にモダンな意匠のもの。
もうひとつは、草花文など、シンプル、もしくは雅味のあるもの。
後者を追求すると、初期伊万里、李朝など、果てしなく高額になってしまうので、
まあそこそこのレベルにとどめている。

扱う品としては、今は染付の皿は売りにくいので、蕎麦猪口か酒器が多い
(でも、よいものはそれなりの値段がするので、
そろそろ露店で売る別のものを考えなくては……)。

扱っているのは古伊万里を中心にこんな感じの品々。

1.「幾何文描分縁反り蕎麦猪口」(江戸中期/御売約)
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2.「丸文下がり藤蕎麦猪口」(江戸後期/御売約)
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3.「七宝繋(しっぽうつなぎ)文蕎麦猪口」(江戸後期/御売約)
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4.「格子文向付」(江戸中期/御売約)
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5.「草原図朝顔形蕎麦猪口」(江戸中期/御売約)
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6.「印判更紗文向付」(明治時代)
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下の画像は、我が家でふだん使っている小振りの幾何文猪口たち
(左から矢羽文、四弁花文、格子文)。
なんということのない柄だけど、
勢いのある(ある意味テキトーな)筆致が、
現行品には絶対ない味を出していて、毎日使っても飽きない。

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by penelope33 | 2008-01-31 22:04 | LE LOTUS BLEU の由来 | Comments(6)
Commented by びっき☆ at 2008-02-01 01:19 x
最近、やきものも綺麗だな~と思うようになってきました。
でも、悲しいかな…知識というものがまったくありません(@_@;)
これは蕎麦猪口なんですよね? 日本酒をこれに注いで、冷で飲んだら美味しそうなんですけど。。。
いっこ欲しくなっちゃいました。
Commented at 2008-02-01 01:23
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2008-02-01 05:56
> びっき☆さん

私も……知識は“後づけ”ですから。
私が最近よく使っているのは染付の煎茶碗です。
近々UPしますね。
Commented by penelope33 at 2008-02-01 05:57
> 鍵コメさん

わー、すみません!(汗)
わかりました、「ブル」ですね。
Commented by Awavi。 at 2008-02-01 22:16 x
100回、おめでとうございます。
5の草模様の猪口好きです〜。
青いバラは、実在しませんが。青い蓮ならあるんですよ。
熱帯睡蓮なので、厳密な“ハス”とはちょっと趣が違いますが。
http://www.b-net.kcv.jp/~miyagawa/tropical.html
植物園の温室内の池で見る事が出来ます。
Commented by penelope33 at 2008-02-01 22:57
Awavi。さん、ありがとうございます。
今日は休もう、明日は休もうと思いながら、最近は“ほぼ日刊”になり、
いつの間にか100回になりました。
今までの最長は小学4年の夏の絵日記だったのですが。
今後ともひとつよろしゅうお願いします。

草模様の猪口、江戸初期の古いタイプですが、
ニュウが入っているので比較的お安いです。
蕎麦猪口というより大きめな盃という感じ。
荷物の端に忍ばせておきますので、よかったらそのうち見てやってください。

青い蓮、「もしかしたら……」と思ったら、やっぱりあるんですねー!
特に“ギガンディア”、花びらのブルーのグラデーションがきれいですねぇ……。
つらいときにはこの花のことを思い浮かべよう……(笑)。


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