青蓮亭日記

seirentei.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2008年 06月 08日

鮎菓子

おととい、近所の亀屋万年堂で「6月1日 鮎漁解禁」などと書かれた貼紙を見かけた。

昔川越に住んでいた頃、鮎菓子が並ぶのは5月だったような気がして、
先月「永福 青柳」に寄ったものの買いそこねたので、
「求肥」と「柚求肥」の2種類あった「若鮎」のうち、
「ここは当然オーソドックスなほうでしょう!」と心の中でひとりごちながら「求肥」を5つ買った。

ジュネーブのカフェで使われたとかいう盛栄堂の八角の鉄瓶と、
2個だけとっておいたSAZABYの蕎麦猪口ににほうじ茶。
「魚」らしくくらわんかの長方皿に菓子を。
昭和の中頃のガラスの盃に、庭で咲き始めたビヨウヤナギを一輪添えた。
撮影台として何度も登場している、鉄瓶と同じ八角の李朝
(といっても価格からみてレプリカ)のお膳の脚を初めて少し写しこんでみた。

f0151592_19425947.jpg




大量生産品だからしかたがないけれど、
ここの菓子、特に和菓子は何を買ってもいまひとつ。
川越の「時の鐘」のそばの「福呂屋」は、
和菓子でもケーキでも何でも安くておいしかったなぁと思い出す。

この鮎菓子、
どら焼のような皮の中に求肥か餡が入っているだけの素朴な菓子だが、
甘すぎずほどよい大きさで、季節を感じさせてくれるので好きだ。
姿もかわいらしい。

甘いものに目がなかった母は昔、慢性の十二指腸潰瘍で、
調子の悪いときはお菓子を食べても痛むと言いながら、
和菓子の餡をへずってでも食べるので、食い意地が張っていると皆で笑っていた。
和菓子では柏餅や草餅、洋菓子ではTOPSのチョコレートケーキが大好物だった。

釣り好きだった母方の祖父の生前からだったか亡くなった後か、
母方の本家に隣接した建物にひとりで住んでいた伯母が、
川越街道に面した表側を釣具屋にしていた。

母は娘時代にはそこでよく店番をし、
結婚してからも病気がちの伯母を手伝ってときどき店に顔を出していた。
子どもの頃には私もよく餌のアカムシを新聞紙で包む手伝いをしたものだ。

福呂屋の鮎菓子を買ってきて母とお茶を飲みながら一緒に食べていると、
「鮎の解禁日は朝早くからお客さんがいっぱい来てねぇ」と、よく懐かしそうにしていた。

母のアルツハイマー病が進むにつれて、
あんなに何十年も患っていた潰瘍がきれいになくなってしまったという。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の大きな要因は精神的ストレス。
母はある意味ではいろいろなことから解放されたのだろう。

ZOOは鮎菓子に興味を示さないので、結局5つ全部自分で食べることになりそうだ。
頭からガブリと四口。ひとりで食べるとあっけない。

by penelope33 | 2008-06-08 20:38 | つれづれ | Comments(9)
Commented by sizanne7 at 2008-06-08 23:38
初夏、ですね。
お菓子も気になるけど
岩手県人なので、鉄器に気を取られてしまいました。
盛栄堂さんて南部鉄器ですか?(不勉強なのでよく知らなくてごめんなさい!盛岡の人に笑われそう。家にも何個か鉄瓶あるけどどこのってイメージがまったくない!!)

Commented by penelope33 at 2008-06-09 01:25
南部鉄器です。
文中の「盛栄堂の八角の鉄瓶」のところをポチッとクリックしていただくと、
いろいろと商品説明が御覧になれますよ。
Commented by g-bleu at 2008-06-09 19:10 x
こんばんは^^
先日母が桐箱表に<南部鉄器>と書かれた箱を手渡し「あげるよ」
というので大喜び開けたら・・・なんか見てすぐに趣が違う・・・?
よく見たら蓋の部分に浮き彫りで(~商店街~記念)と蓋部ぐるりで
書かれてました!(泣)
こんなやり方しかなかったのか!商店街さんよぉ~(怒)と
悲しくなりましたよ ^^
前の記事の紅い紙の繭皿も瀬戸の片口も、いいですねぇ~♪
Commented at 2008-06-09 19:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2008-06-09 20:01
> g-bleuさん

う〜ん、それではリサイクルショップでも売れないかもですね〜。^^;

片口は売れてしまいましたが、繭皿はまだございます。
3cmほどのヒビが入ってしまいましたが、“割れ” ではなく、
御使用にさしつかえはないと思います。
破損がこわいので骨董市にはもう持っていかないつもりです。
いつかもし御入用になりましたらお知らせください(お値段は3,800円です)。
Commented by penelope33 at 2008-06-09 20:03
> 鍵コメさん

早々に御入金いただき、まことにありがとうございました。
それでは明日メール便でお送りしますね。
Commented by sizanne7 at 2008-06-09 23:17
やはり南部鉄器。
クリックしてみて、家にあった急須に似てるのが載ってたのでそうかなあと思っていたのです。お手入れが悪いのかいつもさびが出て使うのは断念してます・・・
鉄分とるのに良さそうなのですが。
Commented by penelope33 at 2008-06-09 23:36
ヤフオクで錆の出た鉄鍋を購入して、
クレンザーとタワシでこすって錆を落として使えるようにしたことがあります。
急須だったら、洗った後に蓋をしたまま火にかけ、
熱くなったら火を止め、蓋をあけて完全に水分を飛ばすと、
油などを塗らなくても錆びないですよ。
ときどきパックに入った茶がらとかお茶でしぼったフキンで拭くと艶が出ます
(その後は完全に水分をとばします)。

もし錆が落ちてまた使えるようになったらお試しくださいね。
Commented by penelope33 at 2008-06-09 23:46
このページ http://seirentei.exblog.jp/7102216/ の
雑炊の入ったお鍋です。


<< 1920〜1930年代のイギリ...      HANOVIA のタイマー >>