青蓮亭日記

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2008年 06月 22日

梅雨時の思い出

小学校2〜3年の頃の梅雨時の話。

学校から家までの距離は子どもの足で15分弱とさして遠くはなかったのだけど、
下校途中に急に雨に降られて濡れて帰ったことがあった。

梅雨冷えの肌寒い日で、身体の芯まで冷えきってしまって、
果物柄プリントのお気に入りの長袖カットソー
(もちろん当時そんな言葉はなかったが)に着替えてからも、
震えが止まらず「寒い、寒い」と言い続けていた。

下の画像は、庭に咲いている私の背丈ほどのアガパンサス。

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その物言いが調子に乗っておどけた感じに聞こえたのか、
虫の居所が悪かったのか、
「いつまでも寒い寒いって、バカみたい」と、母が言った。

母は普段は親としてとても情の深い人だったのだが、
ときどきやや男性的というかクールな一面を見せることがあり、
そのときも「いつまで甘えてるの!」という気分だったのかもしれない。

でも、この春先だったか、いくら布団をかけても身体がなかなか温まらない夜に、
「あのときもホントに寒かったんだよなー」と、大昔の梅雨の日のことをふと思い出した。
毛布でもタオルケットでも出してくれればよかったのに、
どうして「バカみたい」なんてピシャッと言われなくちゃいけなかったんだろう、と。

そして、こんなささいな「トゲ」でさえ長い間残るのに、
親から毎日のように「あんたなんか生まなきゃよかった」だの
「△△と比べてどうしてあなたはこうなの」だのと、
トゲだらけの言葉を浴びせられている子どもたちや元・子どもたちのことを考えると、
とてもいたたまれない気持ちになる。

宮澤賢治ではないけれど、
東に病気になりそうな子どもがいたら「つらかったねー」と話を聞いてやり、
西に疲れた子どもがいたら「こんな逃げ道があるよ」と教えてやりたい。

私がもし店を持っていたら、親たちからうさんくさく思われても、
駄菓子屋のおばちゃんのように、近所の子どもたちの逃げ場所をつくってやるんだけど。

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こんなちっちゃいヒキガエルの赤ちゃんがいた……。

by penelope33 | 2008-06-22 19:11 | つれづれ | Comments(10)
Commented by Awavi。 at 2008-06-22 22:32 x
骨董とジャンクと、駄菓子のお店だして下さい。
遊びに行きます〜。
・・都内って案外ヒキガエル多いですよね。
Commented by sizanne7 at 2008-06-22 22:42
親子って、なんというかどうどうめぐりですよね。
お互いの思いがうまくはまらないというか。
他人じゃないから日々その繰り返しがあっても悪い事ばかりじゃないからなんとか耐えられてると言おうか・・?
ひきがえるの子も茶色いのかー。
家の周りは雨蛙のオンパレードです。
コンクリートにいたりして灰色になる蛙、白っぽい蛙などバリエーション豊か。
でもやっぱり苦手です。

Commented by penelope33 at 2008-06-23 00:04
> Awavi。さん

いやー、当面そんな余裕、ないっすよ。
ヒキガエル、大中小と、いろんなサイズのを見かけます。
Commented by penelope33 at 2008-06-23 00:16
> sizanne7さん

虐待とか“モンスターペアレンツ”とかの延長上に、
あの秋葉原の事件があると思うんですよ。
個人的には、日本の社会に明るい未来図が描けないです。

私は逆に、雨蛙をもう何年も見ていないですねー。
Commented by garoubleu at 2008-06-23 13:26
えっ!?
>私の背丈ほどのアガパンサス
penelopeさん、こんなに小さいの?
もしくは、アガパンサスさん、そんなに大きいの?

親子・日本・・・私も毎日考えている気がします。
もちろん悪い面のほうが目立っていて6:4で
良い暖かい面もあるのかもだけど・・・・
関係ないかもだけど私的意見だけど、
東京だからかもだけど
この数十年の不動産建設もこの世の中に
悪い影響を少なからずもたらしているのでは?
と思っています。公共事業ももちろんそうだし。
個人と勝手の履き違いというか・・・。
こういう話はコメでしたらいけませんね!
長くなってしまいます(笑)
私は逆に親を傷つけたであろう自分の言葉を思い出してしまいます(泣)
Commented by penelope33 at 2008-06-23 17:50
私の身長は153cmです。
アガパンサスは……改めて測ったら130cmでした。
顔のあたりまであったものですから。でもちょっとサバよみすぎですねー(笑)。

住環境の変化が人の心に及ぼす変化というのも大きいでしょうね。

私は上に姉と兄がいまして、両親(特に父)と衝突することが多かったものですから、
なるべく軋轢を回避するような道を選ぶようになりましたね。
古物商(露天商)になることも、一度父に話して反対されたので、
その後一切触れていないんですよ〜。^^;
Commented by びっき☆ at 2008-06-23 22:39 x
僕も、駄菓子屋のオヤジに憧れます♪

白い花が好きな僕んちの庭には、やっぱり白いアガパンサスがあります。
Commented by penelope33 at 2008-06-23 22:59
白いアガパンサス、いいですねー。
うらやましいです♪
Commented by るー at 2008-06-24 17:22 x
言葉って不思議ですね。

言ったほうは何気なくって忘れちゃうこともあるんですが
言われたほうは、なぜだかずっと覚えてるってことばありますよね。
10文字以内でも、人を救うこともあれば、傷つけることもあったりして。

そんな情景は、あるときふと蘇ってきます。天候や音楽や、匂いなどと一緒に。

ヒキガエル、コンタクトしてなかったら、踏んじゃいそうです。ちっこいー!
Commented by penelope33 at 2008-06-24 19:13
そうですね……。
人づきあいの基本ですけど、
最近「相手の身になって考える “想像力”が必要なんだよなー」と、改めて実感しています。
ついつい「自分はこんなに△△してるのに!」とか思ってしまうんですけどね。

豆ガエル、最初はヒシバッタか何かだと思ったんですけど、
「んー?! 手もあるし足もある!」とビックリ(笑)。


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