青蓮亭日記

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2008年 07月 25日

廃れた古銅の鈴

露天商なので、普段は
オブジェのような鑑賞目的のものにはなるべく手を出さないようにしているのだけど、
これにはちょっと感動してしまった。

最初、僧侶が托鉢に用いる「応器」(おうき=「応量器」)、
いわゆる鉄鉢(てっぱつ)かと思っていたが、どうも仏具の鈴(りん)のようだ。

この鈴も時代は江戸中期は下らないということだが、
このように腐食していては仏教美術的な価値は乏しい。
だから “骨董” というより、鉢の中に広がる荒涼とした “景色” を買ったのである。

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ここで触れたラッセル・ミルズなど、
現代の抽象的なペインティング作品を連想させる……というより、
むしろアートのほうが、こうした金属の経年変化による
自然発生的なマティエールを写し取っているのかもしれない。

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上2点の画像のように側面に小さな亀裂があるので、
花器として使うなら水を入れられるのは2cm程。または落としが必要。

(径:約17.4cm・高さ:約9.2cm/売約済)

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by penelope33 | 2008-07-25 22:13 | 古いもの・古びたもの | Comments(10)
Commented by Awavi。 at 2008-07-25 22:50 x
味がありすぎてちょっと恐い感じもします。
シンギング・ボウル好きなんですけど、
このお鉢、鳴りますかね・・?
Commented by penelope33 at 2008-07-25 23:30
「シンギング・ボウル」っていうとなんか楽しげですね。
タイトルの「鉄鉢」の前に何か形容詞を入れたいなと思っていたんですけど、
やっぱり「おどろおどろしい」でしょうかね……?(笑)
Commented by penelope33 at 2008-07-26 01:26
マジックペンの先でたたいてみたら一応「カーン」と鳴りましたけど……。
Commented by g-bleu at 2008-07-26 10:59 x
あぁ~もう!(笑)やめてぇ!!
です。
綺麗!!もうどこかの惑星の写真かと思いましたよ!
宇宙ですね!ここまでくると。
使わないで、日々眺めていたいです・・・・
売ってるんですねぇ・・・どうやって流れてくるのですか??
普通に???
Commented by penelope33 at 2008-07-26 11:51
いいじゃないですか、見るのはタダですし(笑)。
フツーに流れてくるんですよ、ドンブラコ〜、ドンブラコ〜と……。
Commented by sizanne7 at 2008-07-26 23:20
これが鉄鉢かああ!こういう型ってどうやってこのかたちになったのか興味深い。金属の色や質感の変化はほんとうに美しい。ちからがありますね。川を流れてても絵になるかもー
Commented by penelope33 at 2008-07-27 01:03
そうですね、ホントに興味深い……。
結構大きなものなんですが、薄いのでさほど重くないんですよ。
Commented by penelope33 at 2008-07-27 07:17
すみません……どうも仏具で小さいフトンの上に乗ってる「鈴」(りん)みたいです。
おさがわせいたしました……。
やはり鉄鉢は遠い存在ですねぇ……。
Commented by sizanne7 at 2008-07-27 22:25
あの仏壇にある!?うちのも古色でてるっけなあ。
鉄鉢にますます興味が出来ますね!
鉄鉢ってどこかで聞いたなと思ったら、日本画用の絵の具を丸皿に固めたものも鉄鉢って言いますね。関係あるのかなあ?
Commented by penelope33 at 2008-07-28 06:40
このページ ↓ を見まして、「ああ、縁の形状がおんなじだわ」と思いまして。
http://www.zenbutu.com/aboutbutsugu/rin.htm
鉄鉢って、あれでお布施も集めて食事のときには食器にもするというから、
この縁はちょっと違うよなぁと。
絵の具の鉄鉢! 初めて知りました……。


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