青蓮亭日記

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2008年 08月 05日

磁州窯鉄絵小皿

「お盆は愉しい」シリーズ(?)を始めて、
お気に入りの盃や徳利のパートナーとなるべき小皿の存在が、改めて気になってきた。

酒器は高いけれど、例えば古唐津なども小皿であれば比較的手頃な値段で手に入る。
高く売るのは難しいが、買うほうにしてみればとっつきやすい。

この磁州窯(じしゅうよう)の小皿も、食卓や盆の中の主役というより“名脇役”。
“主旋律を奏でる器のよき伴奏者” として買い求めた。

中国の磁州窯については、こちらに詳しい説明を記載しておりますので御参照ください。

(中国・元〜明代/径:約13cm・高さ:約2.5cm/御売約)

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私が勤めていた記録映画の製作会社の重役だったある人は、
現役時代は独特の美意識を持った名キャメラマンだった。
早々に引退し、撮影部の “ドン” ともいうべき地位におさまり、
その一方で、東郷神社の骨董市に出店し、
社内の敷地で堂々と仕入れた古物の手入れをするような、骨董の “セミ・プロ” だった。

私が骨董に興味を持っていると知り、
「何を集めてるの? 始めは豆皿なんかがいいんじゃないかな?」とおっしゃり、
白洲正子の『いまなぜ青山二郎なのか』や料治熊太の蕎麦猪口研究の本などの
“課題図書” を貸してくださった。

出川直樹の『やきもの蒐集入門』(新潮社「とんぼの本』シリーズ)などを読んでも、
「初心者は何かテーマを持って蒐集しないと、一貫性に乏しい散漫なコレクションになりがち」
などと書いてあったが、ナマイキにも私は、
「“集める” のが目的なんじゃない。自分で使いたい、一緒に暮らしたいと思うものを買うんだ」
と意に介さなかった。

……ということで、いろんなものをチョコチョコと買って今に至るわけだけれども、
「自分が愉しんで使えるか」というふるいにかけた物たちは、
多少好みが変わって出番が少なくなることはあっても、
日々の暮らしの中でよく働いてくれるものが多い。

伊万里などの染付の器の次に私が惹かれたのが、
なぜか中国の磁州窯のやきものだった。
白い無地のものも、自由闊達な鉄絵が描かれたものも、同様に好きだった。

磁州窯のやきものといっても、
博物館に収められているような大きな壷から、こんな小さな雑器までいろいろ。

骨董に興味を持ち始めた方に私が何かアドヴァイスするとしたら、
豆皿もいいけれど、
もう少し大きい径10cm程の「手塩皿(てしょざら)」を買うことをおすすめしたい。
かさばらない(持っていることが負担にならない)し、
お酒をのむ・のまないにかかわらず、とにかく「使える」サイズだから
(例えばこんな感じです)。

by penelope33 | 2008-08-05 00:32 | 古いもの・古びたもの | Comments(4)
Commented by casta6c at 2008-08-05 12:07
ご無沙汰しています。
あのブログ、今度見てみます(笑。
相変わらず雰囲気のある写真を載せられてますね。

あ、これはイメージなんですが、
penelopeさんはローライが似合うような感じです。
Commented by penelope33 at 2008-08-05 17:27
いや、写真に進歩がなくてお恥ずかしいです……。
私、身長にふさわしいローライ35は持っているんですが(笑)。
Commented by びっき☆ at 2008-08-05 18:35 x
「“集める” のが目的なんじゃない。自分で使いたい、一緒に暮らしたいと思うものを買うんだ」

僕もこの言葉を心の片隅におきながら蒐集したいと思います。。。
でも、一緒には暮らしたくないんだけど仕方ないから居候させる…
こんな子たちの、たまり場になってしまうんだろうな~
Commented by penelope33 at 2008-08-05 19:52
でも、びっき☆さんのようにガラスをメインに買っていれば、
自然と知識が増え、“得意分野” になりますよね。
業者としては “得意分野” を持っているのは強みであり、ウリになりますからね……。

> 一緒には暮らしたくないんだけど仕方ないから居候させる…
(笑)。
一品ずつでは面倒でしょうから、
「ブリキのおもちゃ 10点」というふうに、まとめてヤフオクに出すのはいかがですか……?


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