青蓮亭日記

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2008年 08月 10日

鳩時計 push me pull you「澄 敬一の仕事」展

7日(木)の夜、目黒のCLASKA(クラスカ)2Fのギャラリー&ショップ “DO(ドー)”の
「澄 敬一の仕事」展のオープニング・パーティにZOOと一緒に出かけた。

澄 敬一さんとパートナーの松澤紀美子さんについては、
こちらの記事を御参照ください。

「文字盤のない鳩時計」「20面体照明」「掃除機アコーディオン」
「小さな古机」「水道蛇口付き長テーブル」「サドル枕」など、
古い道具や材料を組み立ててできたオブジェを構成し、
ギャラリー内に仮想の家=「機能の集合の場」をつくりあげたという。

CLASKAの展示会の詳細ページはこちら

鳩時計 push me pull you「澄 敬一の仕事」展_f0151592_062637.jpg




それにしても、展覧会のパブリシティなのに、
上記のページには、会場の写真や、作品の本質を伝えるテキストがない。
「東京中のアート、デザイン、ファッションなどの
著名なクリエイター達を魅了するひとつのスタイル」なんて、なんだか空虚な修辞……。

言葉尻をとらえるようだけれども、
「道具という域を超え一つ一つに思想が込められたアート性の高い作品」……って、
じゃあ、これは「アート」じゃないんだろうか?
まあ、澄さんのことだから、「『アート』って呼ばれたくないんですよ」とも言いそうだけど。

CLASKAのスタッフの方々のブログ(これこれ)を合わせて読むと、
もう少し会場の様子がわかると思う。

私もZOOもパーティというのが苦手なこともあり、
どうも腰をすえて作品と対峙することができず、小1時間で会場をあとにした。
やはりこうした作品は本来ひとつひとつ静寂の中で
時間をかけて見つめなくてはいけないと思った。

辛口のZOOが「来てよかった」と話していたように、
確かに希有な作品群と空間だったのだけど、
私自身がきちんと言語化するには再度会場に足を運ばないと。

天井から円形につり下げられた17個の鳩時計が、
一斉に時を告げる場に立ち合ってみたい。

9月7日まで開催中。御興味を持たれた方はぜひ。


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鳩時計はてんで勝手に鳴いていました……。
つづきはこちらへ。

by penelope33 | 2008-08-10 23:33 | 観る・聴く・読む | Comments(3)
Commented by garoubleu at 2008-08-11 14:16
・・・・・・・・。
文字盤の無い時計。
かつて時計であったもの。
なんだかとても印象的で心に残ります。
なんでも言葉にするのは難しいですね。
思ったことを伝えるのも、それを受け取るのも・・・。
百聞は一見に如かずとは良いモノを見たときにいつも
思います。
Commented by penelope33 at 2008-08-11 19:17
今も1時間に1回「ポッポォー」と鳴いてくれるので、
「あ、もう1時間たっちゃった!?」と気づかせてくれるという点では
時計なんでしょうけどね(笑)。

本当にどんなに言葉を連ねても真実には届かないかもしれませんね。
私もプロの書き手ではないので、(優れた)評論家のようには書けないのですが、
自分が本当に感動したときには、たとえ拙くても、
それを知らない人に対して「こんなにすごいんですよ」と、
少しでも伝わるように書いていきたいと思っています。
Commented by penelope33 at 2008-08-12 10:44
あ、1時間に2回鳴くと本には書いてありますね……。
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