2008年 08月 27日

鎹のある繭皿

鎹(かすがい)。
(1)戸を閉ざす金具。かけがね。
(2)建材の合わせ目をつなぎとめるために打ち込む両端の曲がった大釘。
「子はかすがい」のことわざの通り、「両者をつなぎとめるもの」という意味もある。

中国の古陶磁にはヒビを鎹でバコーンと直したものが見受けられる。
漆と金銀の粉で直す日本の感性とは異なる、
大陸的というか大雑把で骨太の感性を見る思いがする。

この妙にサイズの小さな繭皿は、どうしてわざわざ鎹でヒビをふさいでいるのだろうか?
昔の人たちが道具を大事にしていたことの表れだろうか?
何かことさらに大事にされる理由があったのだろうか?

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これは単なる想像に過ぎないのだけれど、
この小さな繭皿は、幼い子ども、または赤ん坊が最初に「お蚕さま」を手に取る際に
使われた特別な繭皿なのではないだろうか?

柳田國男の著作には養蚕に関する伝説や信仰についての記述も多いようだが、
古くからの養蚕家のお年寄りに尋ねれば案外簡単にわかることなのかもしれない。

(径:約21.3〜22.4cm・高さ:約4.7cm/御売約)

by penelope33 | 2008-08-27 21:08 | 古いもの・古びたもの | Comments(4)
Commented by garoubleu at 2008-08-28 01:48
こんばんは!
ほぉ~。そういう風に問われると、「おぉ、いったい何故なんだい?」
と思ってしまいます。それとどれくらい古いのかわからないですが
ホッチキス?って思ってしまった(爆)
鎹ってもちろん手作業ですよね、器用だなぁ。。
柳田國男氏の本は遠野物語を1/3くらいしか読んでません(照)
PS:8/21の記事に急須を追加しますた!(笑)チラ見よろしくです。
Commented by penelope33 at 2008-08-28 02:15
ホッチキス〜(笑)! 確かに鉄味は若い感じですね。
柳田國男の本、また聴きばかりでまだ全然読んでませんから、
私のほうが「(照)」です……。^^;
Commented at 2008-09-01 13:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2008-09-01 15:34
鍵コメ様、コメントをいただき、ありがとうございます。
繭皿、まだございますよ。お値段は5,000円です。
宜しく御検討くださいませ。

以前御要望がありまして商品価格をつけていたこともあったのですが、
その後お問い合わせが途絶えてしまい(^^;
「高いのかな? なんだか逆効果かな? 」という気がいたしまして。
また、同様の品が安く手に入り、値段を下げたりもしたのですが、
「売れないから安くしている」と思われるかなという気もしまして。

そして、ずっと価格の表記が出ていると
なんだか “せちがらい感じ” がしてきましたので、やめました。
お品物が売れてしまったときに「売約済」と記載するだけにしています。

気になるお品、ここのコメント欄からでも構いませんので、
ドンドンお問い合わせくださいませ。
「△月×日のお皿」などとお書きいただけると助かります。
どうぞ宜しくお願いいたします。


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