2008年 08月 29日

日本赤十字社のコップ

日本赤十字社の備品のコップだという。
型吹きガラス。
かわいくてかっこいいので、とりあえずウチで使っている。

(昭和前期/口径:約6.9cm・高さ:約10.2cm/売約済)

「日本赤十字社=日赤」の歴史については、上のリンク先を御参照ください。
前身の団体は西南戦争のときにできたとか。

「赤十字」というと、創設者のアンリ・デュナンのあごヒゲのある顔と、
小学生の頃、「♪そ~らは世界に続いてる〜」という歌がスピーカーから流れる中、
全校で赤十字のマーク入りのカードを風船につけて飛ばしたことを思い出す。

今から考えるととんだ環境破壊行為だったけれど、あれはどういう意図でやっていたのか?
拾った人に「(青)少年赤十字活動」を知ってもらうパンフレットか何か贈るんだっけ?
「寄付をお願いします」っていうのではなかったような気がするんだけど……謎だ。

f0151592_2251181.jpg




もうひとつ思い出すのは、
現代美術家のヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys/1921-1986)のこと。
彼のドローウィングなどにはよく「十字マーク」入りのスタンプが押されている。

1984年にビデオ・アーティストのナム・ジュン・パイクと相次いで来日し、
パイクのピアノ演奏とボイスの発する「コヨーテの声」のパフォーマンス公演が行われ、
西武美術館(東京・池袋)で回顧展『ヨーゼフ・ボイス展 — 芸術の原風景』が開催された。
(同年にはローリー・アンダーソンの初来日公演もあり、
「パフォーマンス」という言葉がキーワードになった)。

長身でフィッシャーマン・ベストにソフト帽がトレード・マークのボイスには
社会的な影響力を持つアーティストとしてのカリスマ性があり、
確かにかっこよかったのだけど、
同じ大学の助手や学生の一団が来日中のボイスを追う姿を、
どこか冷めた視線でながめていた。

彼は第二次世界大戦でドイツ空軍の無線オペレーターとして従軍し、
ソ連軍に撃墜され傷を負った際に、
遊牧民であるタタール人に全身を油脂とフェルトで覆われ一命をとりとめた経験から、
脂肪、フェルト、ウサギ(生命力の象徴)などの素材を繰り返し作品に用いたという。

'84年当時、現代美術論のレポートに
「彼の作品群は、そういった(バックグラウンドを解説する)テキストなしに成立するのか」
といった青臭いことを書いて「可」になった思い出がある。

なお、タタール人云々のエピソードには確証がなく、
遊牧民や素材との関係性を強調するための個人的な神話作りだとする見方もあるそうだ。

あの脂肪の固まり、今観たらまた違った受け取りかたをしただろうな。
西武美術館の展覧会のカタログを買わなかったことが悔やまれる。

by penelope33 | 2008-08-29 22:57 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented by びっき☆ at 2008-08-30 10:39 x
こういう備品やノベルティー物に何故か引かれてしまいます。
何の変哲もないコップが、マークや文字だけで輝いて見えます(僕だけ?)
ちなみに僕も…何の変哲もないコップですが、輝いてませんか?
これ→http://bikki.blog103.fc2.com/blog-entry-264.html
Commented by penelope33 at 2008-08-30 11:16
ガラスに彫ってあるのにあの律儀な筆文字!
輝いてますよ〜。


<< The Durutti Col...      ヤマコ 動物病院に行く >>