青蓮亭日記

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2008年 09月 08日

少年倶楽部の附録の絵葉書セット

昨日早朝から午後まで仕入れをして仮眠→食事→就寝という生活をしていたら、
妙な時間に目が覚めてしまった。

昨晩は撮影をする気力がなくて、
ZOOに頼み込んで「紙もの」のスキャニングをやってもらったのだけど、
これまた妙な時間に出来上がってきていたので、こんな時間に更新です。

『少年倶楽部 昭和四年 第十六巻 第八號』附録の『特選四十枚 少年倶樂部絵はがき』(御売約)。

少年倶楽部の附録の絵葉書セット_f0151592_5163827.jpg↙伊藤彦造 画









『少年倶樂部(しょうねんくらぶ)』は、講談社の前身にあたる大日本雄辯講談社から発行されていた月刊少年誌。1914年に創刊、1946年には『少年クラブ』と改題し、1962年に休刊。

田川水泡の『のらくろ』、江戸川乱歩の『少年探偵団シリーズ』などの超人気連載を持ち、軍艦三笠の大模型(1932年新年号)などのペーパークラフトの附録も豪華で、戦前の少年たちの絶大な支持を得る。

この40枚セットの絵葉書を見ても「ホントに附録なの?」という感じ。

当時人気No.1だった挿絵画家の高畠華宵(たかばたけかしょう)をライバルの『日本少年』(実業之日本社)に引き抜かれながらも、武者絵の達人・山口将吉郎伊藤彦造樺島勝一等が、吉川英治、大佛次郎、山中峯太郎、南洋一郎、海野十三等の胸躍らせる物語を彩った。

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男の子は戦争が好き(これは日露戦争でいいんでしょうかね?)。樺島勝一 画。

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少年らしい夏休みの思い出。

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ナポレオンのワーテルローの戦い。

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憧れの外国のかっこいい機関車。

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男の子は冒険が好き(潜水服も時代物)。

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夢は世界を翔る。シベリヤの大地とオーロラ(その他ジャングルや万里の長城などなど)。

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そして月まで!

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昭和3年生まれの私の母は『少女倶楽部』には目もくれず、
すぐ上の兄の買っていた『少年倶楽部』を夢中になって読んでいたそうだ
(女子ながら男子的な嗜好も多々あるのは血筋みたい。私のすぐ上も兄)。

少年倶楽部の附録の絵葉書セット_f0151592_652855.jpgこれらの絵を見ていると、「20世紀の少年の夢」を愛してやまないあがた森魚というミュージシャンを思い出さずにはいられない(左は『日本少年2000系』というアルバムのジャケット)。

by penelope33 | 2008-09-08 06:00 | クラフト・デザイン | Comments(11)
Commented by るー at 2008-09-08 11:43 x
鞍馬天狗(古・・・)とかを書かれたひと?でしょうか。

その美しさゆえのリアルさと怖さもあるイラストと対比して
パッケージのアヒルや鹿のポップさがいいですね。

ペネさん、寝不足にならないようにぐっすりzzzしてくださいね!
Commented by garoubleu at 2008-09-08 12:34
まだ寝ているかな?
それにしても、ものすごい微妙な時間のUPですね(笑)
海外投稿状態です!
↑すごく好きですよぉ~
<シベリア>という言葉に憧れた一時もありました!
何かあると「シベリア送りにするゾッ!」と良く言っていました(爆)
横浜山下公園のHOTELニューグランド本館が異常に好きなのですが
そこの(大佛次郎の部屋)に泊まりたくて意味も無く泊まったことが
あります。(マッカーサールーム)は高すぎて無理です!
(大佛次郎の部屋貯金)という制度が以前私の中で流行りました^^
月世界・・・・う~ん。素敵♪
Commented by sa55t at 2008-09-08 14:17
凄いものお持ちですね。
このあとの「少年」「ボーイズライフ」「冒険王」が懐かしいです。
Commented by penelope33 at 2008-09-08 18:09
> るーさん

よく御存知ですねー。
鞍馬天狗の挿絵はいろいろな人が描いたようですが、
伊藤彦造は筆頭に上がっていますね。
http://iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_toku/tku0308.html
実はこの紙ケースの真ん中は楕円にくり抜かれているんですよ〜。
ポップなケースとのギャップを狙ってみましたw。
Commented by penelope33 at 2008-09-08 18:17
> garoubleuさん

「古道具」「骨董部門」でベスト10圏内をキープしたいので(←ちっちゃい「欲」! w)
なんとなく “ほぼ日刊” にしてしまうんですよね……疲れますけど……。

もしかして『エロイカより愛をこめて』(青池保子)、読んでました?
「大佛次郎の部屋貯金」!!
もー、おもしろすぎるわ、 garoubleuさんって(笑)。
Commented by penelope33 at 2008-09-08 18:22
> sa55tさん

私は『冒険王』と『ぼくら』までは覚えてます(表紙のイメージだけですが)。
親戚が本屋だったので立ち読みし放題だったんです。
あの頃「任天堂」は花札の会社だったんですよね……。
Commented by sa55t at 2008-09-09 16:26
そうそう、任天堂はファミコン出すまでは花札会社。
正露丸と通じるものがありましたね、当時。
Commented by penelope33 at 2008-09-09 21:24
なるほど、「征露丸」ですね。
Commented by sa55t at 2008-09-10 00:06
「征露丸」!!!!
まさに正しい漢字です(嬉)
Commented by 郷愁倶楽部 at 2011-03-15 15:03 x
少年倶楽部の検索でお邪魔しました。私はレトロな紙ものが大好きです。そういうものがあったら、また紹介してください。
Commented by penelope33 at 2011-03-15 19:08
> 郷愁倶楽部さん

初めまして。
ブログを御覧いただき、またコメントをいただき、ありがとうございます。

「郷愁倶楽部」さんのような先達がいらっしゃるので、
こういったコレクターズアイテム、むやみに手を出せないのですが、
また機会があれば御紹介したいと思います。
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