2008年 11月 02日

無地唐津鉢

江戸後期の無地唐津の鉢。

「唐津焼って?」という方は、こちらを御覧ください
(たいしたことは書いてありませんけど……)。

江戸も後期なので「古唐津」ではないけれど、
大らかで力強い形、立派な高台、赤い胎土、白い釉溜りが縮れてできた梅花皮(かいらぎ)など、
古唐津の遺伝子はしっかり受け継がれている。

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どなたか窯が推定できる方がいらっしゃいましたら、
御教示いただけれるとありがたいです。

私の第一印象は「いいな〜。使えるな〜」というもの。
手頃なサイズと深さのある形、和菓子の「きんつば」のような渋い色合いが、
普段使いに活躍してくれそうだ。

こういう器を見ると、
やっぱり私は今どきの作家物よりも古いもののほうが好きだなぁと思う。
といっても、古陶磁をよく研究されている方の品は思わず手を出したくなることも
(「仕入れ」にならないので踏みとどまりますが……)。

(口径:約17.3〜17.7cm・高さ:約5.2〜5.4cm/御売約)

白バックで再撮影した画像がこちらに。

f0151592_22283576.jpgお約束の……。

by penelope33 | 2008-11-02 22:21 | 古いもの・古びたもの | Comments(10)
Commented by ssk at 2008-11-03 01:27 x
江戸時代前続いた窯と言えば御茶碗窯の献上唐津しかありませんが、
これは違いますね。
土や釉薬を見ると近年作られたものようですが、料理を盛るには使いやすそうな鉢だと思います。
Commented by penelope33 at 2008-11-03 02:10
sskさん、早速御指摘をいただき、ありがとうございます。
磁器発祥後の唐津民窯のものと思っておりましたが……。
自分自身でもう少し精査してみようと思います。
Commented by 西家庵 at 2008-11-03 17:15 x
初めまして、いつも楽しく拝見しております。
肥前では、江戸初期の元和頃から磁器(いわゆる初期伊万里)が陶器(いわゆる古唐津)にとって代わり始め、寛永に鍋島藩が窯数を管理強化してから、陶器窯は激減の一途を辿ります。そこで、いくつかの陶器窯は藩への献上品を焼く御用窯と、庶民の雑器をつくる窯へと分かれて行きます。前者はきめの細かい原土の京焼き風になり、主に武雄辺りで造られた雑器の後者がこちらの手に該当すると思われます。時代は、江戸後期はゆうにあるのでは。
古唐津と比較すると民芸色が強く感じますが、野趣もあり、気軽に使って愉しめるので、もう少し高く評価されてもよいかと思います。そう言う私も欲しいです(笑)
Commented by penelope33 at 2008-11-03 19:41
西家庵さん、はじめまして。
御丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。

mstmrtrspさんのブログ「古唐津・岸岳庵」http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/ や
うつわやさんのブログ http://www.utuwa-ya.jp/blog/ で、
いつも西家庵さんのコメントを興味深く拝見しておりました。

別冊太陽の『古唐津』31P で「内田皿屋窯」とされている画像と、
「武雄系唐津の土は濃い赤褐色に発色するきめのやや細かい土が多い」
というキャプションを見まして、
この鉢の土見せ部分と似ているなぁと思ったりもしておりました。

ただ、中里逢庵さんの『唐津焼の研究』によりますと、
1630年代以降の唐津民窯のリストには「内田皿屋窯」の名がありませんでしたので、
そこから先は自分では「???」という次第でした。

古陶磁に関して一家言おありの皆様に、
何はともあれ「使いやすそうな器」とのお墨つきをいただき、
この器を取り上げた甲斐がございました。

今後とも御指導・御鞭撻いただければ幸いです。
Commented by みずたま雑貨店 at 2008-11-03 21:33 x
こんにちは~。この唐津焼、とても素敵ですね!
このような焼き物を選ばれるペネロープさん、とてもかっこいいです!
11/2は、初めて大江戸骨董市の第1日曜日に出店してきました。
第3と違って、骨董に詳しそうな男性のお客様が多く来店され、
かなりたじろいでしまいました。私も、もっと精進したいと思います。
11月第3は出ませんので、また来月お会いできるのを楽しみにしていますネ。
Commented by penelope33 at 2008-11-04 00:16
みずたまさん、こんばんは。
「もみじ市」「大江戸骨董市」と、おつかれさまでした!

第1日曜、やはりいつもと様子が違いましたか(笑)。
私もお客様からはいろいろと教えていただいてますよ……。

来月またお会いできるのを楽しみにしていますね♪
Commented by 西家庵 at 2008-11-04 06:00 x
mstmrtrspさんやうつわやさんの様に、ブログで披露出来る立派な
蒐集品はございませんが、いつかビッグマネー(笑)を手にした時に、
間違いの無いものを入手したいと、先輩方のありがたいブログで勉強
させて戴いている次第です。

手前のコメントは、いつも思いついた事をだらだらと書き連ねるので、
非常に読み辛いとお察しします。加えて、本筋から脱線しがちで駄文
ではございますが、お役に立てておりましたら誠に光栄でございます。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
Commented by au_petit_bonheur at 2008-11-04 06:39
peneさん、おはようございます!
素敵な鉢ですね。グルッ、シュッと地が見えているところ、
釉薬と地の肌のコントラスト、横からみた少しゆがんだ形、
ぶっきらぼうで、温かい感じがあって。
同時に、上の皆さんのコメントを読んで、奥が深くて面白そう!
とも思いました。
古いもの、見て感じる楽しみと知る楽しみ、両方ありますね。
Commented by penelope33 at 2008-11-04 10:40
> 西家庵さん

売る実力が乏しいのでもっぱら安くておもしろいものを“落穂拾い”しておりますが、
諸先輩方のお力を借りながら日々精進してまいりたいと思います。
Commented by penelope33 at 2008-11-04 10:49
> プチさん

おはようございます(ちょっと遅いですけど……)。 ^^;

プチさんもこの品、お好きですか?よかった(笑)。
私の場合、見て感じる楽しみと知る楽しみに“知らないあせり”も多々ありますが、
常に「いいな〜」という感覚の裏づけを怠らないようにしたいと思います。


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