青蓮亭日記

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2008年 12月 10日

御深井釉蓋茶碗

「御深井焼(おふけやき)」は、
名古屋城内の外廊・「御深井丸」にあった尾張徳川家の御用窯。

1610年(慶長15年)に藩祖・徳川義直が開窯。
瀬戸で最初に陶器を生み出した人物、加藤籐四郎の子孫といわれる
仁兵衛・唐三郎・太兵衛らが作陶にあたったという。

(江戸期/茶碗の口径:約11.5cm・高さ:約6cm/5客組/御売約)

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御深井焼は初めは古瀬戸風の黒褐釉であったが、
後に透明な黄緑色の釉に変わり「御深井青磁」と呼ばれた。
御深井焼の作例はこちらに。

瀬戸地方で産出される鉄分を含んだ「千倉」という原土に
木灰を加えてつくるこの釉は、
やがて瀬戸・美濃地方で盛んに使われるようになり
「御深井釉(おふけゆう・おふけぐすり)」と呼ばれるようになったという。

御用窯の釉薬が民間に流出・流行したというより、
元来瀬戸出身の陶工たちが使っていた釉薬だったらしい。
焼成の具合により、透明な朽葉色や、やや青味をおびた淡黄緑色に発色する。

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細かい貫入になんともいえない滋味がある。
主張の少ない自然な色合いは他の食器と合わせやすく、意外に現代的。

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飯碗としては小振りだけれど、白いご飯がよく似合いそう。

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寒い季節に見た目も温かな土ものの茶碗。

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高台。緩いようでビシッとした器形。

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蓋茶碗とはいえ、蓋をすると容量がほんのわずか。
蓋は小皿としてフルに活用したい。

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蓋にホツレがひとつ。
その他、釉のない部分の削げ、小さなひっつきやピンスポットなどもあるが、
いずれも使用には差し支えないかと。

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蓋だけでもキリリとした姿。

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碗の口辺に直しのないホツレがひとつ。

by penelope33 | 2008-12-10 22:27 | 古いもの・古びたもの | Comments(2)
Commented by ぷち at 2008-12-13 17:33 x
こんにちは!
このお茶碗、いいですね〜。
形はきりっとしていて、土の感じは暖かいなつかしい感じ。
本当ですね。つや良く炊きあがったご飯がにあいそう。
でも、3膳飯くらいになりそう???(笑)
Commented by penelope33 at 2008-12-13 23:02
ホントに昔の蓋茶碗って小さいですよね〜。
お姫様用??っていう感じですよね(笑)。


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