2011年 05月 04日
4月29日(祝)・30日(土)に 鎌倉・「西御門サローネ」で行われた「新緑の鎌倉古美術展」での出店を無事に終えました。 エントランスホールの大きな窓から見える新緑をバックに、 主催の「一閑」さんと今回初参加の「titcoRet(ちこれ)」さんの展示のシルエットが浮かびます。 ◎「titcoRet」(牛抱幾久真《うしだき いくま》)さん 風変わりな屋号『titcoRet』とは、 フランス語の『petit coffret』(小さな宝箱)を略した造語だそうです。 仏像、人形をはじめ、朽ちて枯れたもの、愛らしい小物、少し怖いようなオブジェなど。 独特の感性で集めた品々が並びます。 「大江戸骨董市」、「二子朝市」、「二子ノミの市」などに出店されています。 「その若さでどうしてこういったものを……?」と、よくお客様に訊かれていた牛抱さん。 ◎「一閑」(細田 賢)さん 仏教美術に疎い私は「これは何ですか?いつ頃のものですか?」と 質問するばかりでお恥ずかしいのですが、門外漢でも心惹かれるお品ばかり。 右の小さな縦長の箪笥は山伏が背負っていたものだそうです。 「骨董ジャンボリー」他、さまざまな骨董イベントに出店されています。 鶴岡八幡宮に程近い瀟酒な御自宅のマンションにショウルームをお持ちです(要予約)。 相通ずる部分もあり、また対照的でもある 「titcoRet」さんと「一閑」さんの展示が並んだことで、 ひとつのハーモニーが生まれていたように感じました。 ◎「ロータス・ブルー(青蓮亭)」(渋谷優子) 自宅の引っ越し直後で準備不足だった昨秋と比べ、 自分なりに多彩な品を持っていったつもりでしたが……。 追ってまたひとつひとつ当ブログで御紹介いたしますね。 ◎「ギャラリー金子」(金子尚年)さん この道30余年という金子さん。 20代のとき、当時まだほとんど知られていなかった「南のシルクロード」を走破し、 中国・元代の大きな染付陶片を見つけたのが、古物の世界に入られたきっかけだそうです。 西荻窪のお店では主に絵画や東南アジアの骨董品を扱われていますが、 今回は茶道具をたくさん展示しておられました。 お馴染みのお客様の御来場に笑顔がこぼれる金子さん。 6月4日(土)から12日(日)まで、 同じ西荻にある「ギャラリーブリキ星」さんで『戦前の洋画展』を開催予定です。 ここでひとまず、華麗な洋室からひなびた茅葺き屋根の和室へ。 ◎「きこゆ」(鈴木由為子)さん 催事出店は年2回の「鎌倉古美術展」のみという「きこゆ」鈴木さん。 意気込みが感じられる密度の濃い展示です。 どれひとつとっても深く想って買われたのが伝わってくる、鈴木さんの分身のような品々、 普段は、建築家の御主人が設計された葉山の御自宅で拝見できます (センスあふれる素敵なお宅で、収納などもとても興味深いのです!)。 今回の出店業者は、「地元組」より東京・埼玉からの「遠征組」のほうが多かったのですが、 細田さんとともにいろいろと御尽力いただき、ありがとうございました。 ◎「ギャラリーブリキ星」(加川弘士)さん プリミティヴアート、仏教美術、楽茶碗などの上手の工芸品から錆びたブリキのオモチャまで、 時代や国籍といったモノの「肩書き」を越えて自由に遊ぶ、加川さん独自の「眼」が選んだ品々。 今回も、ふらりと訪れた一般のお客様から同業者まで、多くの方々を魅了したようです。 ◎「うまこし」(馬越美枝子)さん 「大江戸骨董市(第3週)」「多摩骨董市」「平和島古民具骨董まつり」 「骨董ジャンボリー」などに出店されています。 今回初参加の「うまこし」さん。 正当派和骨董の “真面目な品々” は御本人のお人柄そのもののようです。 初日が終わった後、西澤さんのクルマに便乗させてもらった牛抱・馬越・渋谷。 馬越さんのお話の “おいしそうな酒肴” に、みな脳内で舌鼓を打ちまくっておりました(笑)。 この催事の後、休む間もなく「平和島古民具骨董まつり」に出店するハード・スケジュール。 本当におつかれさまでした! また洋館の方に戻ります。外からながめるサンルーム。 細田家の “令嬢(老嬢?)”「フローラ」。優しい顔立ちのいい子です。 ◎「西澤紀雄」さん いつもながら美しく構成された西澤さんのブース。 初対面の牛抱さんに問われるまま、 人の道・骨董の道を説く頼れる “兄貴” ぶりに一同いたく感心しました(笑)。 場所柄、繊細なつくりの工芸品をメインに展示されていますが、 実は “コテコテ” の「古民藝」もお好きだとか。 5月28日(土)・29日(日)に開催される「2011 春 目白コレクション」では、 仏教美術の品々を出品されるそうです。 「ルーサイト ギャラリー」の米山明子さんと西澤さん。 ***************************************** 「オバマ大統領一行の鎌倉来訪(による厳戒体制)」という “逆風” の吹いた昨秋に続き、 3・11の震災の影響が心配された今回の古美術展でしたが、 幸い2日間とも天候に恵まれ、大勢のお客様にお越しいただきました。 御来場・お買い上げくださいました皆様、まことにありがとうございました。 江東区からお越しになられたR.O.さんがブログでこの催事を御紹介の上、 お買い上げの南フランスのお皿に、早速おいしそうなお料理を盛った写真をUPしてくださいました。 長い準備期間、さまざまな折衝や事務連絡を一手にこなされた「一閑」細田さんと、 チラシ作成の他、会期中いろいろとお気遣いいただきました奥様、 会場の「西御門サローネ」を運営されている studio acca のスタッフの皆様、 そして出店業者の皆様、本当にお世話になりました。 ******************************************** 2010年11月に開催された「秋の鎌倉古美術展」のレポートはこちらで御覧いただけます。
by penelope33
| 2011-05-04 20:24
| イベント出店
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Comments(6)
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夢屋
at 2011-05-04 21:38
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いや~いつも見ているばかりですが、特にアンティークな家は感激です。
骨等もそうだけど、職業柄、家具や建具そして建物にめがいってしまいます。こんな洋館住みたいね。
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penelope33 at 2011-05-05 05:29
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ひ
at 2011-05-07 15:13
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penelope33 at 2011-05-08 12:51
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ひーこ
at 2011-05-10 15:30
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すみません。おわかりかと思いますが…
「ひ」は、ワタクシです。失礼しました。
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penelope33 at 2011-05-11 02:04
はいはい、存じておりますよ〜。 ^^
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古道具屋「ロータス・ブルー(青蓮亭)」店主のつれづれ。家族は映像ディレクターの相方ZOO(2021年9月13日、横行結腸がん+肝転移により58歳で逝去)とキジトラ猫のヤマコ(♀/2022年9月23日、16歳で他界)。ブログ主は、膠原病類縁疾患の『シェーグレン症候群』のため療養中です。 by 青蓮亭 カレンダー
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