2014年 02月 13日
これはZOOさんの晩酌セット。 彼は夕方頃からオリンピック観戦しながらウィスキーをストレートで飲み始めるので、 今日は「お通し的なもの」を作っておいた(薩摩揚げとマイタケとニンジンの炒め煮)。 薩摩揚げは摺りおろした生姜とポン酢、 マイタケはしょうゆバター炒めが一番おいしいような気もするが、 いつもゴソゴソ柿の種かなんか食べているので、こんなのもたまにはいいんじゃないかと……。 私は昨日から、この時期になると引っ張り出す経理専用の「DELL」機で事務作業。 昨日、Amazonから大瀧(詠一)さんのファースト・アルバムのCDが届いた(発表は'72年)。 '95年3月に本人によって書かれた詳細な解説の中に、 「〈ボーカリスト・大滝詠一〉として頂点を迎えたのがこの時期で、生涯を通じてのベスト・ボーカルは 『抱きしめたい』『空色のくれよん』『それはぼくぢゃないよ』の3曲だった、とは最近気がついたことです。」 とあり、「ああ、やっぱりそうだったのか」と思う。 中学生の頃、『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1』('77年/兄が買ったレコード)と、 ほぼ同時に『ゆでめん』('70年)・『風街ろまん』('71年/ともに姉が友人から借りたレコード)で 大瀧さんとはっぴいえんどを知り、細野さんの楽曲より圧倒的に大瀧さんの楽曲と声に惹かれた (今は細野さんの楽曲も好きだが)。 初期の大瀧さんの艶やかで剥き出しのヴォーカルを、脳内だけで長年再生していた私にとって、 その後の『A LONG VACATION』や『EACH TIME』の “ウォール・オブ・サウンド” の一部となっているヴォーカルは、あまり必要ではなかった。 でも、はっぴいえんどのBOXを買ってしまったように、 たぶんこの2枚のアルバムもそのうち買ってしまうんだろうな……。 はっぴいえんどや大瀧さんのことは、またそのうち書くかもしれない。 このファースト・ソロ・アルバムの中では、後にシュガー・ベイブや ピチカート・ファイヴ(Vo.田島貴男)がカヴァーしたという『指切り』に異常な程ハマっている (シンガーズ・スリー=伊集加代子《加代》のクールなバック・ヴォーカル!)。 古美術・骨董 アンティーク・レトロ雑貨
by penelope33
| 2014-02-13 03:12
| つれづれ
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Comments(6)
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rain
at 2014-02-15 04:44
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うちも俄かに大滝詠一ブームが再燃中です。
とりあえずゆでめんの出番が多いです。これはRのお気に入りの一枚で、以前からちょくちょくかけてはいたのですが。 私も高校生の頃、佐野元春→はっぴぃえんど→大滝詠一ときて、アルバムを聴き込んでいた口ですがレコードだったので今は手元に無いんですよね。 彼が亡くなるしばらく前に音楽雑誌で大滝詠一特集があって、それを読み込んだRと大滝談義が盛り上がっていたことも記憶に新しく、訃報を聞いてびっくりしました。 いつも夫婦で聴いているピーターバラカンのラジオの大滝詠一特集も濃かったなぁ。 しばらくブームは続きそうです。
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rain
at 2014-02-15 12:12
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あ、間違えました。
佐野元春→ナイアガラ→大滝詠一→はっぴいえんど でした。 そういえば、90年代に入って気に入って聴いていたGRAPEVINEというバンドのアルバムのすごく好きな「青い魚」という曲も大滝詠一のカバーで、当時はそれを全然知らなくて後から気が付いて「やっぱり好みの音って変わらないんだなぁ」と思ったりしました。 あと、ご存知かもしれませんが、くるりも、初期のアルバムで「あやか市の動物園」をカバーしていたりします。こちらは細野氏の方の曲ですが。 どちらにしてもはっぴいえんどの当時の曲は、なにか独特の空気を放っていて、ちょっとした異空間にひきこまれるような感じがあります。 こんなに時代を経て、ありとあらゆる種類の日本製ポップソング・ロックミュージックがあふれているのに、やっぱり異彩を放っている。すごいなと思います。
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penelope33 at 2014-02-15 19:05
> rainさん
「ゆでめん」「風街ろまん」、ナイアガラの1stと、 昔はっぴいえんどを特集したラジオ関東の番組で聴いた 『さよならアメリカ さよならニッポン』(テープ録音して当時繰り返し聴いたのです)、 これを長い間、脳内だけで再生していたんですよ(笑)。 30を過ぎた頃、ニール・ヤングを好きになったときに、 「あっ、(はっぴいえんどが影響受けたのは)これだったのか!」 ということが遅まきながらわかりました。 子どもの頃の音楽環境は、ブリティッシュ・ロック系オンリーで、 アメリカのロックって全然聴いていなかったし、 ソウル、R&B、ジャズといった黒人音楽も全然知りませんでした (今でもこのあたりは弱い部分です)。 ツェッペリンのロバート・プラントも 「バッファロー・スプリングフィールドみたいなのがやりたかった」 と言っていたということを後年知りました。 (イギリス人のミュージシャンって、 アメリカ人よりアメリカの音楽が好きですよね)。
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penelope33 at 2014-02-15 19:05
上の記事で書いた『指切り』という曲を聞くと、 なんかソウルフルな曲が聴きたくなるんですよ。 それで、ピーターさんの『魂(ソウル)のゆくえ』という本を 買おうかなと思ったりしていたところでした。 大瀧さんの音楽を聴いていると、そのバックグラウンドにある 膨大な音楽世界を知りたくなります。 それでいろんな音楽を聴いたとしても、 やっぱり「大瀧詠一」という形で消化・昇華されたカタチが、 たぶん私は一番好きなんじゃないかなぁと、思っています。 ちょっとコメント欄では書ききれないので、またいつか(笑)。
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rain
at 2014-02-15 21:23
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>そのバックグラウンドにある膨大な音楽世界を知りたくなります。
『無人島に本を一冊持って行くなら』という質問に、大滝詠一は「レコード年鑑」(厳密には違ったかもしれないですが、その類)を持っていく、理由はそれがあれば自分の脳内で全部音楽を再生できるから、と答えたという話を聞きました。(これもR経由ですが;) 天才っているんだなー、というか、大滝詠一って、そんなタイプの人だったんだー、とびっくりしました。全然知らなかったので・・ ところで、私は、大滝さんの音楽に、「この人、シャイな人なんだろうなぁ」と想像してしまう、「テレ」というか、なんだかそういう感覚をとても感じる部分があるんですよね。 それが、本当はものすごく濃い、あるいは強い音楽性をなんだか洗練された感じにしているのじゃないかなぁ、と。(音頭でさえも!) 彼のあののびがあるのに淡白な印象の声の力もあると思いますが。。 あ、いつになく長々コメントしてしまいました、すみません^^; 話は変わりますが、ピーターさんの本は、多分、ちょっと前にRがタワレコ渋谷店のブックコーナーで手にとって買おうか迷ってた本じゃないかと思います(笑)
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penelope33 at 2014-02-16 21:22
私もその話、読みました。
『無人島に持っていくレコード(CD)』という質問だったみたいですよ。 Wikipediaによると、 「1962年夏から1966年までにチャートインした曲はすべて覚えている」そうです。 私も女性の友人からアメリカンポップス年鑑をプレゼントしてもらったことがあるのですが、 彼女はこの大瀧さんの発言を意識していたのかなぁ……? 「シャイな部分」は「粋」につながり、「粋」は「洗練」に通じるのかもしれませんね。 のびがあるのに淡白な印象の声……ホントにそうですね。 特に初期のヴォーカルは独特の “ゆらぎ” がよくわかっていいです。 声質としては似ているタツローさんより好きなのは、そういうところです。 音楽に関する本は、読み始めたら語られている音源が絶対に聴きたくなると思うんですけど、 一方で、ずっと好きで聴いているアーティストの新譜が出たら聴きたいし、 私の場合ですと常に仕入れのお金も必要ですし(笑)、悩ましいですね。 |
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古道具屋「ロータス・ブルー(青蓮亭)」店主のつれづれ。家族は映像ディレクターの相方ZOO(2021年9月13日、横行結腸がん+肝転移により58歳で逝去)とキジトラ猫のヤマコ(♀/2022年9月23日、16歳で他界)。ブログ主は、膠原病類縁疾患の『シェーグレン症候群』のため療養中です。 by 青蓮亭 カレンダー
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