青蓮亭日記

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2015年 01月 10日

天啓赤絵茶碗 2種

中国・明末の「天啓年間」はわずか7年(1621年〜1628年)で、
このふたつの茶碗が本当に天啓年間に作られたものかどうかはわからないが、
「蓮」と「水禽(すいきん)」(「=游禽類《カモ類》のこと。広くは渉禽類《サギ類・ツル類》も含む)
の図柄は「天啓赤絵」によく見られるもの。

時代は清代初期頃まで下るかもしれない。

もう一方は「蓮」と「椿」のように見える。

勢いのある筆致の絵と余白のバランスが好ましい。
傷ものではあるけれど、絵の魅力を評価していただければ……。

(口径:約9.2cm・高さ:約5cm/御売約)

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2295147.jpg




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【A】蓮と(おそらく)椿の図。
天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2281096.jpg


天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2284611.jpg

手に取るとこんなサイズ。

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_228990.jpg

これは椿でいいのかな?

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_228257.jpg

4.5cm程のニュウ。

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_228039.jpg


天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_227527.jpg

内側のニュウは底まで達している
(見込みの、シールを剥がした跡のような汚れは拭き取れました)。

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2274330.jpg


天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2274292.jpg



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【B】蓮と水禽の図
天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2273182.jpg


天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2271122.jpg

反対側。

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_227947.jpg

小さな金直しが2箇所。
間に4.7cm程のニュウ。

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2272267.jpg

内側にも4.2cm程のニュウ。

天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2272198.jpg


天啓赤絵茶碗 2種_f0151592_2272439.jpg



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by penelope33 | 2015-01-10 22:34 | 古いもの・古びたもの | Comments(5)
Commented at 2015-01-11 07:07 x
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Commented by penelope33 at 2015-01-11 07:18
> H様

おはようございます。
現時点では漏れはないと思います。

これから外出しますので、とりあえずお茶を入れてしばらく置いてみますね。
Commented at 2015-01-11 11:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2021-10-18 19:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by penelope33 at 2021-10-19 12:27
> 鍵コメント at 2021-10-18 19:59 さま

コメントをいただき、ありがとうございます。

5客揃い・元箱入りとは貴重ですね!
同じ窯で作られたものなのかもしれませんね。

雑器だったのかなと思っていましたが、
煎茶碗として、日本から注文されたものだったのでしょうか……?
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