青蓮亭日記

seirentei.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2015年 08月 19日

瓜文の染付膾皿

「波佐見……?伊万里……?」と思いつつ、涼しげな瓜の文様に惹かれて購入。

ラフな絵で、葉っぱの部分のダミがいまひとつという気もするが、クルクルとした蔓の描線は見事。

全然関係ないけど、亡き母はときどきふざけて、
私のことを「ウリコ」と呼ぶことがあったなぁ……(「ユウコ」なんですけど)。

(江戸後期〜幕末頃?/直径:約14cm・高さ:約3.7cm/御売約)

瓜文の染付膾皿_f0151592_22243194.jpg




瓜文の染付膾皿_f0151592_22242627.jpg

絵の雰囲気で上下二分してみた。
上の3点では【B】と【C】が似た感じ。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22325828.jpg

【D】と【E】も似ている。

瓜文の染付膾皿_f0151592_2224174.jpg

【A】。

よくよく見てみると轆轤目があったので、「もしかしてイマドキの中国モノ……?」と焦る。
そう思うと、妙に達者な蔓の線も中国のヒトの手によるような気がしてきて、
何人かの方に「どんなもんでしょう……?」とお尋ねしてみた。

通常の肥前系磁器の場合、轆轤目は最後に削ってツルツルにするのだそうだ。
これはその工程が省かれているようだけど、肥前系の磁器であることは確かで、
おそらく伊万里ではないか……とのこと(とりあえず安堵〜)。

瓜文の染付膾皿_f0151592_2224911.jpg

【B】。

瓜文の染付膾皿_f0151592_222469.jpg

【C】。

瓜文の染付膾皿_f0151592_2224351.jpg

【A】縁に釉剥げや小さな染み(漂白すれば消えるかも)。

瓜文の染付膾皿_f0151592_2224163.jpg

【A】にはこの部分にニュウ。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22235995.jpg

【A】の高台。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22235618.jpg

【B】の見込み。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22235435.jpg

唐草の描き方も少々変わっているような。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22235291.jpg

【B】の高台。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22234921.jpg

【C】の見込み。いくつかピンスポットがある。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22234716.jpg

【C】のここは窯キズかな……?

瓜文の染付膾皿_f0151592_22234460.jpg

【C】そこから短いニュウ。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22524961.jpg

【C】の高台。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22533547.jpg

【D】。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22545421.jpg

【E】釉の剥げたところが焦げたようになっている箇所。

瓜文の染付膾皿_f0151592_22595714.jpg

どことなく瓜っぽい胴のガラス徳利(売り物)と、
瓜っぽい形(実は糸巻きらしい)の古伊万里型紙摺印判豆皿(私物)と、
小さめの古伊万里白磁蕎麦猪口(私物)を並べてみた。

瓜文の染付膾皿_f0151592_2345594.jpg

本日御売約になった白磁ボトルと、やはり瓜っぽいイギリスのガラス製エッグスタンド(売り物/最後の1個)と。



ブログランキング・にほんブログ村へ
古美術・骨董

ブログランキング・にほんブログ村へ
アンティーク・レトロ雑貨

ブログ・ランキングに参加しております。
上の「古美術・骨董」「アンティーク・レトロ雑貨」という文字を
クリックしていただきますと、ポイントが加算されます。
お気が向かれましたら、よろしくどうぞ。

by penelope33 | 2015-08-19 23:13 | 古いもの・古びたもの | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード


<< 今日の庭(8/20)      フランスの掛け分け釉の水差し >>