青蓮亭日記

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2016年 04月 11日

「ジョルジョ・モランディ —終わりなき変奏」展@東京ステーションギャラリー

一昨日(9日)は『西荻骨董好きまつり』に出店。

普段なら今日あたり「出店レポート」をUPするのだけど、
似たような画像が続くのも飽きるので、ちょっと寄り道。


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昨日は朝から仕入れに出かけたものの、ほとんど収穫がなかった。

でも、最初から東京ステーションギャラリーの
「ジョルジョ・モランディ ー終わりなき変奏」展の最終日に駆け込むつもりだったから、
古物の収穫がなくともさほど凹まず。

昨年の「『月映』田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎」展他、気になる展覧会はあったはずなのに、
この美術館を訪れるのは、なんと1993年の「バルテュス展」以来のこと。

ブレてしまったけれど、下の画像は3階と2階を結ぶ階段の壁面。
剥き出しになった旧 東京駅舎の鉄骨と煉瓦。

f0151592_22421910.jpg





「画期的なレストアだなぁ。建築家は誰?」と思い、調べてみたところ、
オリジナルの設計者の辰野金吾の名前しか出てこない。

こちらの記事によると、
初代館長の木下東京駅長(当時)が、漆喰をはがして煉瓦だけになった壁を見て、
味があるからこれを美術館の壁にしようと提案したのだという。

3階の展示室は白い壁だが、2階の展示室はこんな煉瓦の壁(画像は上記ページより拝借)。

f0151592_22421686.jpg

最近どこかで読んだ「印象を深める美術展の観かた」……最後までざっと観て周り、
全体の流れをつかみ、最初に戻って特に観たい作品をじっくり観直す……というのをやってみた。

会場の規模がちょうどよかったのと、朝一番でさほど混んでいなかったため、
駆け足で展示を観た後、短編映像を椅子に座って鑑賞し、改めて最初からじっくり観ることができた。

通常の静物画ではバランスよく配置されるはずの物たちが、
時に都市の高層建築のようにひしめいていたり、画面の端のほうに固まっていたりする様が印象的だった。

光と影と色を繊細で確かな線で描いたエッチングも素晴らしかった
(美大受験の鉛筆デッサンの困難さを思い起こしたり……)。

仕事柄、当然、描かれている器物ひとつひとつにも引き込まれる(ペルシャの扁壺!)。
それらに積もった埃を払わないよう家族に言い聞かせていたというエピソードも興味深かった。

展覧会の印象を一言で書くと、
「定点から限られた事物を繰り返し描くことで世界を観照するというのは、静かで厳しく、
 そしてなんとラディカルな方法であることか」。

小津安二郎監督との通底を指摘する方もおられ、なるほどと思う。

だから、こんなことをするのはちょっと、というか、かなり恥ずかしいことだと思うのだけど、
今日洗濯をしている最中、「並べたい欲求」に抗えず……。

f0151592_22421436.jpg

……やっちまったぜ。

左のアルコパルの耐熱ガラスのカフェオレボウルのように、
スープ本の撮影用にストックして使わなかったもの(→放出します)や、
手前の月桂樹の葉の文様のカフェオレボウルや右の青ガラス瓶のように
最初から私物として購入したものもあるけれど、
その他はほとんど、“店” に並べたものの売れ残った品々。
そして、そのたびに「おかえり」と出迎え、売れなくてもいいような気がしてきた物たち。

f0151592_22421058.jpg

左は、1989年の展覧会のカタログ(2000年代に入ってからヤフオクで落札)。
この表紙、今回のカタログ(右)の表紙より好きだな。

今回初めてモランディが191cmの長身だったと知った。
マーティン・スコセッシがリー・マーヴィン化したような風貌。

今回の展覧会、私も何度も老眼鏡をこんな風にはずして観た。



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by penelope33 | 2016-04-11 23:28 | 観る・聴く・読む | Comments(0)
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