寒中お見舞い申し上げます
(父とヤマコ、ダブル喪中なので……)。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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昨年、姉が川越の実家を整理する際、
まず古物業者さんに入ってもらい、着物などを見ていただいたようなのだけど、
ほとんどに虫食いがあり、買い取ってもらえなかったそうだ。
このこけしたちも、「名工」と言われる人の作品はないらしく、
「買取価格は@100円」とか言われたらしい。
でも、父から兄や私宛に「メッセージを書き込んでるのがあるよ」と聞いて、
便利屋さんに片づけてもらう前に “救って” きた。
一応、写真で残しておこうと思って
(寝起きにiPhoneで、老眼鏡もかけずにパパパッと撮った、ブツ撮り……)。
一番左のが、私宛、その隣りの黒いのが、兄宛だった。
鎌倉の、沼田元氣さんのこけし専門店『コケーシカ』のサイトを覗いてみたら、 この手の “ヴィンテージこけし” が「福袋」でまとめて1万円で売られていた。 こういう煤けて手垢のついたこけし、もう日本人は興味がないのかしらね……。 ロンドンの古物マーケットで、日本のこけしが売られていて、結構人気だと、 長年彼の地に住み、帰国された、ご同業の方から教えていただいた。 こけしって、オリエンタルな異国情緒があってカワイイし、場所も取らないし……わかるような気がする (イームズ夫妻の家にも飾ってあった)。 海外に買い付けに行く業者さん、ちょっと重いけど、 まとめてあちらの業者さんへのお土産としてどうでしょう……? これは、一応、商品として仕入れたもの。 「南部系」、花巻 煤孫実太郎 作 (『Kokeshi wiki』、素晴らしい!! ) ウチの本棚に飾っているけど……。 左から、「蔵王高湯系」添川 一 (63才)作、 「鳴子系」森谷和男 作、 「鳴子系」森谷和男 作、 「蔵王高湯系」(田中)敦夫 作、 「鳴子系」大沼秀雄 作、 「弥次郎系」(鎌田)文市 (68才) 作 「土湯系」二代目 (佐久間)虎吉 作。 『りぼん』を熟読するワタクシの頭部の 右上方に飾ってあるのが、これらのこけし。 ここでウチの家族の変遷を静かに見守っていたんだよな……。 「モノを並べるのが好きな子ども」だったので、 昔、この「こけし軍団」も、バランスを考えながらあれこれ並び替えていたのに、 当時は父の書いた文字には全っ然気がつかなかった。
子ども心に「黒いの、かっこいいなぁ〜」と思っていた (ちっちゃい頃から渋好み)。 それが、兄を想って購入したものだったとは…… (お父さん、結構達筆だったんだね……)。 名利につかれて 静かなるいとまもなく 一生を苦しむことこそ おろかなれ 父 鳴子にて (昭和)53.7.4 がんばれ(兄の名前)君 貧しい家の出で、功利主義のカタマリみたいだと思っていた父だけど、結構内省してたんだね……。 7月というと、温泉に行くお客さんを連れて行ったときかな。 思い返すと、昭和50年頃の父は、 夜寝ているときによく胸が苦しくなると言い、病院の循環器科を受診すれば、 「心臓はなんでもない。『心臓神経症』。アタマの問題」と言われていた (『心臓神経症』は、今では、心臓の微小血管に問題がある病気だとされている)。 その後、健康雑誌で、『自律神経失調症』などに効くという 『ナガミネ・ワクチン』なるものを探し出してきた。 昭和51年(1977年)9月、13歳の私も、夏休みの体操部の練習で体調不良になり、 両親と兄と一緒にナガミネさんのクリニックに行き、 しばらくこのワクチンを自分の腿に皮下注射していたのだった。 私には、注射針がなかなか刺さらなくて痛かった嫌な思い出しかないし、効きゃあしなかったが、 父は「良くなった」と言っていた(プラシーボ効果……?)。 昭和52年7月当時の父は、心身ともに割合良い状態だったんじゃないかと。 でも、結局、父は、近所の精神科クリニックで「精神安定剤(=抗不安薬だろう)」を、 長年もらって服用していたし、自律神経系の不調やメンタルの過敏さは、一生ついてまわった。 兄は父の葬儀のとき、お骨を拾わなかった。 「何?そのオレ様ルールは……」と呆れたが (思い当たる要因はいくつかあるけれど、「そういう流儀なんだろう」と思い、本人には聞いていない)、 その後、ヤマコの薬をもらいに漢方薬局にいたとき、突然、兄から携帯に電話があったので、 まあ疎遠ではあるけれど、なんとなく繋がっている。 兄に「黒こけし」の写真を送って、「どう?」と尋ねたけれど、 「なんだかなぁ……。計算すると高校生のときなんだけど(兄は昭和37年生まれ)、 今となっては同じことをウチの息子どもに託すしかないなぁ……」 と言っていたので、 「じゃあ、(父がスキーをするときにつけていた)白黒の雪柄の耳当ては?」と尋ねると、 「毎日ジョギングして、冬は帽子だと暑いから、いるかも」と言うので、そちらを送った。 がんばれ 優子ちゃん 光の中を 健やかに 歩め 父 鳴子にて (昭和)53.7.4 ……泣ける。 お父さんの血筋を継いでビョーキになっちゃったよ。 でも、ダークサイドには落ちてないから、大丈夫だよ。 なんだか、このふたつのメッセージをそっくりそのまま父に返してやりたい気がする。 こんな理想を託しても、親がネガティヴだったら、子どもは天真爛漫な人間にはならないよね。 絵柄のあるものの中で一番好きなのは、「鎌田文市」さんのかな……? 右の「煤孫実太郎」さんのは、 他のものと比べると、やはり木地の美しさにこだわっているのがわかる。 個別でも、まとめてでも、もし「ほしい」という方がいらっしゃったら、 鍵コメントかメールでお気軽にお問い合わせください。 どなたからもお声がかからなかったら、 ウチでまた、自分を見守ってもらいます。
【追記 (2023.1.10)】
他のSNSで皆様にたくさんお褒めのお言葉をいただいた「筆跡」ですが、
今日、姉と電話で話しましたところ、
「書いてもらったんだよ〜。お父さん、カクカクした字書いてたじゃない!」と。
確かに……💦。
「ぬか喜び」ならぬ、「ぬか感動」させてしまい、まことに恐縮です(^^;)。
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