一卵性双生児の兄弟で、1987年のホイットニー・ビエンナーレへの出品をきっかけに
注目されるようになった。
私が彼等のことを知ったのは、雑誌か、最初の作品集を洋書店で見かけたのか……。
1989年のアキラ イケダ ギャラリーの展覧会のことは知らなかった。
トランプの絵札のように逆さまに組み合わされた、
双子の彼等自身のセルフ・ポートレートや、
マリア像、植物、馬、階段といった、古典的な、あるいは静謐なイメージのモチーフ。
印画紙を破いたり(初期からフィルムにもプリントしていた)、
テープで貼り合わせたり、ほとんどコラージュと呼べるほどに、
プリントしたマテリアルを解体し、再構築する手法が、ラディカルでいながら実に洗練されていた。
洋書店で眺めていたあの作品集も、
今ならヤフオクで安く買える。MIZUE(みづゑ)の1989年冬号は、米国で開催された「影をとめる美術ー写真の150年」展に合わせた特集もあり、読み応えがあった。
私は村上隆氏の作品は好きではないけれど、
スターン・ツインズと同世代の村上氏が彼等のことを「スターだった」と評するのを近年目にして、
「あ、そうなんだ……。でも、なんか表層的だな。」と。
彼等は13歳の頃から暗室作業をしていたそうだし、
おそらくそれ以前から父の大工仕事の端材で何かしら創っていたのではないかと思う。
幼少期からのこういったプロセスで育まれる創造性は、日本の学校教育でことごとく摘み取られる
(美大受験をして、大学に4年間籍を置いていたので、実情を知っている)。
額も作家自らが創る(父親がアマチュア大工で、一家の住まいも建てたとか)。巨大な作品が多い印象だったし、まさか、後年、自分が彼等の作品を購入することになるなんて想像もしなかった。

この彼等の最初の作品集は、何度も手にしながら、結局買わずじまいだった。
1987年からひとり暮らしを始め、旅行なんて全くしなかったが、生活費の他に、
映画、音楽、ビデオ・カメラ、ビデオのワークショップ授業料等々、
趣味と仕事を兼ねたような出費が重なり、「美術書は観て頭に入れる」ことにしていたから。
外苑前の『On Sundays』でポスト・カードを見つけて購入しただけ。
世はバブル全盛期だったが、スターン・ツインズといい、
同時期に好きだったパペット・アニメーションのブラザーズ・クエイといい、
ほの暗くオブスキュアなものに惹かれる性質(タチ)だった。
当時在籍していた会社でも、その後の職場や、出会った人たちとも、
アートのことを話す機会はほとんどなく……。
Twitterは2011年から始めていたのだけど、
自分の古物の仕事の「販促ツール」としか考えておらず、
「表」に出てこない情報を掘り出したのは一昨年の3月、確定申告の後から。
最初はコロナ・ワクチンやロシア・ウクライナ情勢の情報を探っていて、
海外の情報と日本国内の報道、西側大手メディアと現地情報の落差を知り、
さらに福島の原発の深刻な現状(ひいては、日本全体の危機的状況)を知り、
汚染水の海洋放水に誰一人著名人が反対の声を上げないことに絶望的な気持ちになり、
実際、この国の政治家もマスコミも学者も「終わっている」と思った。

一昨年の5月にこの投稿が検閲で削除された。
「え?なんで、これが?」と驚かれたが、
今は、そういう状況なのだと知っていただきたい。
原発問題(この頃は「汚染水放出問題」)を追っていたせいか、
医療やメンタルについての投稿をしていたせいか、
半年くらいでTwitterのアルゴリズムで平川さんの投稿が出てくるようになった。
ご自身がアーティストであり、福島で被曝した子どもたちのケアもされた
元々、企業のコンサルティング業務をされていたという、アーティストらしからぬ経歴の方で、
正規の美術の高等教育を受けていない
(日本国内では、学閥の後ろ盾がないと初個展を開くこともままならないという)。
Twitterでは、人が書いた投稿を元に「引用リツイート(リポスト)」というのができる。
平川さんによるアート作品の紹介があんまりそっけないので、
作品を購入したいという方が現れるよう、
自分なりの解釈などを書き足して引用リツイートしてみたのが、最初のきっかけ。
その後、平川さんがホスト役の「スペース」という音声サービス
(=見知らぬ者同士の多人数の声だけのおしゃべり・討論・会議)を聞くようになった。
海外のSNSの投稿を翻訳して投稿する人が多い中、
様々な国の様々な職業の人々、アート関係者はもちろん、ホームレス・先住民から政府高官まで、
当事者から聴いた一次情報を語るのが平川さんの強みだ。
ただ、トークの内容が結構ハードで多岐に渡るため、リスナーの多くが、
実際に子どもを育てている親御さんというより、50代半ば以上の方で(自分もそうだけど😓)、
子どものメンタルの問題より政治・経済・ワクチン被害に関心のある方が多いような……
(コロナ・ワクチンは血液脳関門を通過してしまうので、メンタルにも多大な影響を及ぼす)。
昔、私自身も家や学校で生きづらい思いを抱えていたし、
自分も含め、身内にはメンタルに難ありの者が結構いる。
それなりの社会経験も積んできたし、在宅で何ができるかわからないけれど、
お手伝いできることがあればと、ボランティアに参加してみた。

ドイツ在住のグラフィック・デザイナーの方と“合作” した、
支援をよびかけるためのアイキャッチ。
財団の活動への支援の方法としては、少額からの「寄付」、
インタラクティヴなゲームソフトの開発というプロジェクトへの
「投資(ベンチャー・フィラントロピー)」があるが、
「被災地への支援」「子ども食堂」「難病の子どもの治療費」といった
具体的で結果の見えやすいプロジェクトと比較すると、
「現在存在していないもののイノベーション」なので、二の足を踏む方が多い。
それ以外にも、財団が保有する現代アート作品を購入する、
あるいは、「希望する価格帯や作風、長期的な資産価値など、
持っていて心が豊かになるようなアート作品・優良な動産を買うためのアドバイスを提供し、
仲介手数料を財団が頂戴する」といった方法でご協力いただくことも可能。
また、ご商売や事業をされている方や作家さんの、
「ニューヨークに支店を出したい」「自社の食品を米国に広げたい」
「作品をニューヨークで発表できないか?」「米国東部でビジネス・パートナーを探している」
……といったご相談もお受けしている。
ちなみに、当財団でそういったコンサル業務をを担うのはNY在住のボスひとり。
「古物以外は不案内で……でも、興味ある」という方は、
まずは私宛にお気軽にメールやコメントでお問い合わせください。
まだ持っている、スターン・ツインズ作品のポストカード。
2枚のうち1枚に、41円切手が貼ってある。
WEB版『美術手帖』は見ていたものの、アートの世界とはすっかり遠ざかっていたので、
その後の彼等の活躍ぶりは全く知らず……。
第54回ヴェネチア・ビエンナーレ(2007年)、また、メトロポリタン美術館の屋上に設置され、
同美術館史上9番目の入場者数を記録した竹林『ビッグ・バンブー』シリーズで、
その名声がさらに高まったという。